ビニャーレス、アプリリア適応はまだまだ道半ば。「フロントエンドを信頼できていない。落ち着いて作業を続けないと」
アプリリア移籍後初めてのレースウィークを迎えているマーベリック・ビニャーレス。アラゴンGP初日の走行を終えたビニャーレスは、まだマシンのフロントエンドを信頼できていないと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年8月にヤマハとの契約を早期終了させたマーベリック・ビニャーレス。彼はアプリリアへ移籍し、MotoGP第13戦アラゴンGPで早くもレース復帰を果たしている。
初日の走行では、FP1とFP2を共に19番手タイムで終了。まだトップからは1.142秒離されているが、FP1からFP2にかけてはタイムを1.4秒改善してくるなど、アプリリアのマシンへの適応を進めていることが伺える。
ビニャーレス自身としても、その進歩には満足しているようだ。彼にとって現在最も大きな問題となっているのは、これまでライディングしてきた並列4気筒エンジンから、V型4気筒エンジンを搭載するアプリリアへの適応だという。
「早い段階からブレーキングに入ってしまっている。それが主な問題なんだ」と、ビニャーレスは話す。
Maverick Vinales, Aprilia Racing Team Gresini
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「僕はこれまで別のライディングスタイルに親しんできたからだと思う。でもだんだん適応できてきている」
「ミサノでのテストでも適応を進めたけど、ここに来て日毎、フリー走行毎に慣れていくと思う」
「今の僕にとって一番難しい部分がこのブレーキングなんだ。加速はすごくいいんだけどね」
「マシンのスライドはコントロールできているから、それは問題にはなっていない。でもブレーキングエリアが、僕の乗りなれていたモノとは凄く違っているから、慣れる必要がある」
「全体的にラップタイムの違いはあるけれど、今は何よりもフロントエンドをもっと信頼して周回をこなしていくことだと思っている」
ビニャーレスはヤマハ時代もアグレッシブなライディングを見せていたが、アプリリアでのライディングにおいて助けになっているのだろうか? その点を尋ねられた際、彼は次のように答えている。
「いや、それを活かせるまで行ってないんだ。まだフロントエンドを信頼できていない」
「この高速トラックで35周を走っただけだ。45分のセッションでタイムアタックもしながらの適応するのは、難しいものだ」
「厳しいけど、ともかくFP1とFP2では良い走行をできたし、情報も集めることができたと思う」
「僕の方でもまだたくさんのことを良くして行けると思うし、改善を試みているんだ」
またビニャーレスは現時点では、1周のアタックをミスなくまとめ上げることに苦戦していると話している。
「全てが違っているんだ。僕はそれに慣れなくちゃならない」
「一番難しい部分として、4つのセクターを連続でまとめ上げるという点がある。プッシュしていても、どこかでミスが出てしまうということを繰り返してしまっているんだ」
「今のところはバイクを限界まで活用できていない。結局、理想的なラップやいいリズムを維持する必要がある。まだ最大のパフォーマンスからは遠いから、今大事なのは落ち着いて作業を続けることだ」
「フリー走行ではいい仕事ができていると思うし、それこそが週末全体を改善していくための道だと思う」
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