ロッシとの身長差に悩むビニャーレス、“ヤマハのバイクは大きすぎる”
マーベリック・ビニャーレスはヤマハのマシンは大きすぎると感じており、2019年仕様のマシンはより小さく作ってほしいと要望しているようだ。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
2017年にスズキからヤマハへ移籍し、2シーズンが過ぎたマーベリック・ビニャーレス。この2年間、ビニャーレスは彼よりも身長の大きい、バレンティーノ・ロッシが中心となってデザインされたマシンに乗って過ごしている。
身長165cmのビニャーレスとは対照的に、ロッシは身長180cmと、MotoGPのグリッド上における最も身長の高いライダーだ。そして、そのロッシが開発してきたマシンは彼にとって大きすぎると感じているようだ。
ビニャーレスは磐田のファクトリーに対して、より自身の身長に合ったマシンを作るよう要求している。
「当初から僕はヤマハに対して『今まで乗っていたマシンは僕には大きすぎる、小さなバイクが欲しい』と言ってきたんだ」
ビニャーレスはmotorsport.comにそう語る。
「スズキではマシンに完全にフィットしていて、あらゆるところに手が届いていたのを思い出す。ヤマハに乗っていると大きすぎると感じるんだ」
「マシン全体を変えるのは確かに難しいだろう。でも、エンジンや細部、エアロダイナミクス等を考えれば、その(マシンの大きさの)違いは非常に重要になると思う」
2019年シーズン、ビニャーレスは心機一転し、ゼッケンナンバーを“25”から“12”へ変更する。そして、クルーチーフもラモン・フォルカダから、moto3タイトルを獲得した際、共に働いていたエステバン・ガルシアへと変更される。
フォルカダは長年ホルヘ・ロレンソのクルーチーフを務め、そのままビニャーレスのクルーチーフとなっていた。
ヤマハはフォルカダの離脱をシーズン中盤に発表。ビニャーレスはフォルカダとの関係に明らかな亀裂が生じていたことについては、もっと上手く対処できたかもしれないと認めている。
「フォルカダと一緒に仕事をしないことが決まった時、状況はうまくいっていなかったんだ」
ビニャーレスはそう振り返る。
「たぶん、この決定は僕が下したものだと思われているだろうけれど、僕が一方的に決められることではない。これはヤマハと共に決定したことなんだ。そして、この対立していた経験は僕たちに必要ない物だったと思う」
「技術的にフォルカダよりも優れたエンジニアを見つけるのはとても難しい。彼が辞める責任は僕にだけあると思われていたのもあって、つらい時期だった」
第17戦オーストラリアGPでヤマハの連敗記録を止めると、そこから調子を戻し2018年シーズンを力強く締めくくったビニャーレス。彼は自身の技術的な要求についてより強く主張することを誓ったという。
「2018年シーズンの始まりに、もっと技術的な決定について納得しているべきだったんだ。例えば、2016年仕様のエンジンに戻すよう要望していた事とかね」
「僕はそこまで頑固ではなかった。そして、その代償は高かった」
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