“長い直線”のムジェロ、下馬評はドゥカティ有利……でもヤマハにチャンスあり?
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロは、長い直線の有るムジェロ・サーキットでのレースでも勝負できるチャンスは有ると考えている。
ムジェロ・サーキットで開催されるMotoGP第6戦イタリアGP。ドゥカティが過去3年間勝利を収めてきたレースだが、ヤマハ勢は勝負するチャンスがあると考えている様子だ。
このコースは1.1キロメートルと長いメインストレート備えている。2017〜2019年(昨年は新型コロナウイルスの影響で中止)のレースはドゥカティが制しており、エンジンパワーと最高速度の面でアドバンテージを持つドゥカティに有利なサーキットだと捉えられている。
一方ヤマハは最高速度でライバルに劣る状況が続いており、2019年のレースでは優勝したダニーロ・ペトルッチから7.4秒差の6位となったビニャーレスが最上位という状態だった。
ただビニャーレス、そしてファビオ・クアルタラロはそうしたドゥカティ側にアドバンテージがあると考えられるコースであっても、ヤマハYZR-M1には大きなポテンシャルがあると主張している。
先日子供が生まれたばかりのビニャーレスは「ああ、これまでとはとても違ったアプローチになる週末になるだろうね」と語る。
「だから基本的に僕のモチベーションはとても、とても高い。このコースは大好きだから、凄く良い週末にできると感じているんだ」
「バイクがとても大きな可能性を秘めていることは分かっている。ル・マンでの(雨が降る前の)最初はとても強さを感じていたし、レースでなにかすごいことができるぞと感じていたんだ」
「勢いそのままに、僕らは良い結果を出せる位置にいると思う」
「ロングストレートがあって、僕らがそこに注意を払わざるを得ないのは確かだ。でもカタール連戦ではヤマハが勝ってきたし、できると信じる必要がある」
ムジェロ・サーキットの最終コーナーがローギヤの加速ゾーンとなっていることも、ヤマハにとっては助けになるのか? そうビニャーレスに尋ねてみると、彼はそれを肯定して次のように語った。
「その通り。僕もその点についてはとても良いコトだと思っている。ル・マンではどういうわけかバイクが加速でとても強力に感じられていたんだ」
「ただドゥカティはとても強いから簡単ではないだろう。だけど僕らもどうにかして良くはできる。シケイン、そして最終コーナーを可能な限り速く通り抜け、フィニッシュラインまでドゥカティに対抗できるかどうかを確かめてみたい」
またチームメイトのファビオ・クアルタラロはこうしたビニャーレスのコメントに賛同。マシンのフィーリングも良いため、いいレースを期待しているという。
「僕は正直に言って凄く良いレースになることを期待している」とクアルタラロ。
「カタールの時は、過去2年ドゥカティが勝っていたからちょっと考えていたところはあったけど、実際は僕らのマシンの感触がとても良かったし、問題はなかった。直線が僕らの強みではないことは分かっている。だけどここにはコーナーもたくさんある」
「高速コーナーの多くで凄くフィーリングは良い。普段通りに週末を始めていく必要があるだけだ。ドゥカティの過去3年間の勝利やロングストレートがあることなんかは考えずにね。自分たちのペースを作っていけば、日曜日に結果がわかるだろう」
「一番重要なのは、バイクにとても良いフィーリングを感じられていることだ」
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