【スーパーフォーミュラ】ライバル勢に悲報? 苦手のもてぎ戦に臨むポイントリーダー野尻智紀、今年は“自信アリ”
2021年のスーパーフォーミュラで現在ポイントリーダーの野尻智紀は、これまでもてぎ戦での相性が良くないと話してきたものの、今回こそは一味違うところを見せられるはずだと考えている。
写真:: Masahide Kamio
2021年のスーパーフォーミュラはここまで7戦中4戦を終えて、TEAM MUGENの野尻智紀がランキングトップに立っている。野尻は開幕2連勝で45ポイントを荒稼ぎするなど、ここまで計53ポイントを獲得しており、同2番手の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING/36ポイント)以下に大きな差をつけている。
今季は全7大会中の上位5大会分のポイントが有効となる有効ポイント制が採用されているが、野尻を追いかける大湯、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)といったライバル達にとって、野尻を逆転するためには残る3レースのうち少なくとも2レースで優勝かそれに準ずる成績を残す必要があるだろう。言い換えると、もてぎ2連戦で2レースともつまずいたドライバーは、逆転タイトルがかなり厳しいものになると言える。
ただここから続く連戦の舞台が、野尻が常々「相性が良くない」と話してきたもてぎであることは、ライバルにとって朗報に違いない。実際、TEAM MUGENに加入した2019年からの野尻のもてぎ戦を振り返ると、2019年大会は予選6位で決勝8位、2020年は予選16番手から決勝7位……確かに特筆したリザルトは残せていない。
しかし、第5戦を前に野尻と担当エンジニアである一瀬俊浩エンジニアに話を聞くと、彼らにも相当な手応えがあるようだ。
一瀬エンジニアは「僕としてももてぎはあまり得意ではありません」と前置きしながらも、次のように語った。
「2019年と2020年のことを振り返りつつ、(ピエール)ガスリーが勝った年(2017年)も含めて過去のデータを見返し、『もてぎで速いクルマってこうだよね』という理想形(のセットアップ)を持ってきています」
「これがうまくいけば良いなと思っています」
なお一瀬エンジニアによると、ライアン・ディングルが担当エンジニアを務めるRed Bull MUGEN Team Gohの15号車(大津弘樹)とは、セットアップの方向性を分けてあるという。
「ライアンは昨年のGTをはじめ、もてぎで速いクルマを作っている印象がある(注:ディングルはスーパーGTで8号車ARTA NSX-GTのチーフエンジニアを務める)ので、僕の考えが外れたらライアンの方をコピーしたいです」と控え目に笑う一瀬エンジニアだが、野尻曰く、彼と一瀬エンジニアはかなりの手応えを感じているという。
「彼(一瀬エンジニア)と話をしていると、『僕たちはこのセットアップで今週末勝ち負け(優勝争い)ができる』と思えます」と野尻は言う。
「今まで僕も『もてぎは苦手』とコメントしてきましたけど、心の底では『今年は別だよ』と思っているので、それを今週末の走りで見せられればと思っています」
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