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2021年スーパーフォーミュラ、いよいよ開幕。王者山本尚貴とそれを脅かす3人のドライバーに注目

2021年のスーパーフォーミュラが富士スピードウェイで開幕する。前年王者の山本尚貴が「本調子でない」と発言する一方、3人のドライバーがテストから好調を維持している。

福住仁嶺 Nirei Fukuzumi(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

写真:: Masahide Kamio

 2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権が、いよいよ開幕する。スーパーフォーミュラは4月3日(土)、4日(日)に富士スピードウェイで行なわれる開幕戦を前に、同地と鈴鹿サーキットでそれぞれ2日間の公式テストを実施した。その結果からは、今季の勢力図の一端が見えてきたように思える。

 まず今シーズン最大のトピックのひとつと言えるのが、2020年王者の山本尚貴がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGからTCS NAKAJIMA RACINGに移籍したことだ。これまでTEAM MUGENで2度、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGで1度タイトルを獲得してきた山本が“優勝請負人”として古巣に加入した形だが、彼は富士テストの際に“まだ本調子ではない”とコメントしている。

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 確かに山本は、鈴鹿テストの4セッションで一度もひと桁順位に入ることはなく、総合14番手だった。富士テストでも初日は10番手前後のタイムだったが、2日目午後のセッションでは5番手タイムを記録。依然問題は残っていると語る山本だが、開幕戦の舞台である富士、それも予選・決勝が行なわれる時間帯のセッションで上位につけたことをポジティブに捉えているようだ。

 2日目午後のセッションを終えて、山本は次のようにコメントしていた。

「問題は根本的には残っているので、そこを詰めたらもう少しタイムは上がると思います」

「ただ、これまでずっと調子の良かった大湯(都史樹)選手が午後タイムが上がらなかった(15番手)のを見ると、僕だけが苦しんでいるのではなく、コンディション次第で上手くいくかどうかが決まるのかなと思います」

「始まってみないと分からないですけど、開幕戦は今日とほぼ同じコンディションで戦うことを考えれば、少しずつ調子は上げられているのかなと思います」

山本尚貴 Naoki Yamamoto(TCS NAKAJIMA RACING)

山本尚貴 Naoki Yamamoto(TCS NAKAJIMA RACING)

Photo by: Masahide Kamio

 そう山本が語る通り、富士テスト2日目午後を除いて全てのセッションでトップ10に入る好調ぶりを見せていたのが、彼のチームメイトである大湯だ。ルーキーイヤーの昨年後半に大活躍した大湯は、勢いそのままに今季の開幕前テストでも好タイムを連発した。彼もコンディションがタイムに大きな影響を与えるという山本のコメントに同意したが、その一方でマシンの仕上がりにはかなりの自信を持っているようだ。

「(富士テスト)初日の最後のアタックに関しては、みんながタイムを出しに行っていましたが、その中でしっかり結果を出せたことには満足しています」と語る大湯。彼は富士テスト初日午後に1分21秒371というタイムをマークしたが、これは富士テストを通しての総合最速タイムであり、同2番手以下にコンマ3秒もの差をつけている。彼はさらにこう続けた。

「今回のテストを終えた感触では、どこのサーキットに行ってもせめて5番以内、うまくいけば3番以内に入れる感触はあります」

「山本選手と比較される部分は多いと思いますし、正直そこにプレッシャーも感じていますが、先輩だからといって遠慮することなく自分のやるべきことをやってチャンピオンを獲りたいですね」

大湯都史樹 Toshiki Oyu(TCS NAKAJIMA RACING)

大湯都史樹 Toshiki Oyu(TCS NAKAJIMA RACING)

Photo by: Masahide Kamio

 そんなTCS NAKAJIMA RACINGのふたりが共に警戒しているのが、carenex TEAM IMPULの平川亮。平川は鈴鹿、富士で計8セッション行なわれたテストセッションの内、実に6セッションでトップ3に入る抜群の安定感を見せた。特にホンダ/M-TECエンジン勢の好調が目立つ今季の開幕前テストにおいて、トヨタ/TRDエンジン勢の先頭を常に行く平川のパフォーマンスは印象的だ。

 大湯は平川を「どんなコンディションでも常に上位にいる。大外しをしないのが強い」と称賛。昨年平川とタイトル争いを繰り広げた山本も、彼が脅威であることを認め、絶対に負けたくないと闘志をあらわにした。

「平川選手は最後にちゃんと合わせてきますよね。どのコンディションでもトップ3、トップ5に食い込んでくるのは平川選手だけだと思いますし、脅威です」

「彼は昨年悔しい思いをしているし、今年に懸ける思いは強いと思うので、ああいうのを見ると、燃えますね。彼には負けたくないです」

 当の平川は、富士でのパフォーマンスに完全には満足していない様子。開幕戦に向けては「昨年の(富士で行なわれた)最終戦はあまり調子が良くなかったので、まずは予選と決勝をやって、ライバルとのパフォーマンスを比べてみたい」と慎重な姿勢を崩さなかった。

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平川亮, carenex TEAM IMPUL

平川亮, carenex TEAM IMPUL

Photo by: Masahide Kamio

 そして忘れてはならないのが、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の好調ぶりだ。福住は開幕前テストで自身が出走した6セッションの内、5セッションでトップないし2番手タイムをマーク。先日結婚を発表し、守るべきものができた3年目の福住の速さは本物に見える。

 そんな福住も、まだオーバーステアを改善する必要があると語り、「テストの結果は信じない」と慎重姿勢。そしてチャンピオンを目指すために、何より安定感を保つことが重要だと語った。

「もちろんチャンピオンを目指していますが、そのためには安定して成績を残す必要がありますし、そこが鍵になってくると思います」と福住。

「僕は3年目になりますし、サーキット、マシンも、レースの仕方も理解しているので、より良い成績が残せればと思います」

「正直、言い訳はできません。あとは自分の仕事をしっかりこなすことに集中するだけです」

福住仁嶺 Nirei Fukuzumi(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

福住仁嶺 Nirei Fukuzumi(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

Photo by: Masahide Kamio

 自身初の連覇を目指す山本と、それを阻止せんとばかりに立ち向かうライバルたち。テストでのタイムが勢力図に直結するとは限らないが、現時点で“山本包囲網”の筆頭は大湯、平川、福住の3人に見える。また、フル参戦初年度ながら富士テスト総合4番手につけた宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)や、牧野任祐の代役でテストに参加して好タイムをマークし、開幕戦にも出走する笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のパフォーマンスなども気になるところだ。スーパーフォーミュラ開幕戦富士は4月3日(土)に予選、4月4日(日)に決勝レースが行なわれる。

 

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