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突如の2秒タイムアップ、Q1よりQ2の方が遅くなる……スーパーフォーミュラの難しさを象徴するオートポリス予選

スーパーフォーミュラ第4戦オートポリスの予選を終えたドライバーに話を聞くと、予想外のタイムアップや苦戦に困惑気味のドライバーも多く見受けられた。

Sena Sakaguchi, P.MU/CERUMO・INGING

写真:: Masahide Kamio

 オートポリスで行なわれたスーパーフォーミュラ第4戦の予選。午前中のフリー走行はダンプコンディションかつ涼しい気候で行なわれた一方で、午後の予選は太陽が顔を出して気温、路面温度が10℃前後上昇したこともあり、各陣営によっては難しい予選となったようだ。予選を終えたドライバーたちも、自らがタイムアップ、または苦戦した理由を掴み切れていない者が多かった印象だ。

 今回の予選で周囲を驚かせたドライバーのひとりが、P.MU/CERUMO・INGINGの阪口晴南だ。今季はここまで苦しいレースが続き無得点に終わっている阪口は、フリー走行こそ1分27秒071で20番手に終わったものの、予選ではQ1で1分25秒038をマークして2番手に食い込んだのだ。

 午前のフリー走行と午後の予選で実に2秒のタイムアップを果たした阪口。実はフリー走行の段階から手応えがあったのか? そう聞くと阪口は次のように答えた。

「朝は(手応えが)ありませんでした」

「朝はそれほど(アタックが)失敗した訳でもありません、それなのに2秒の差が出ています。もちろん色々と調整はしてもらっていますが、その調整以上の上がりしろが感じられたので、それがなぜ起きているのか、データとフィーリングを合わせて分析したいです」

 逆にQ2では想像以上にタイムが上がらず、予選11番手に終わった阪口。しかし今季苦しい戦いが続いていたため、今回の結果は「メンタル的にも車体的にもかなりポジティブだった」と明るい表情で答えてくれた。

 一方、フリー走行で1分25秒122とまずまずのタイムを記録していた関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)は、予選で1分25秒480とタイムが伸びずQ1落ち。フィーリングとパフォーマンスが一致しないことに関口は苦笑いだった。

Yuhi Sekiguchi, carenex TEAM IMPUL

Yuhi Sekiguchi, carenex TEAM IMPUL

Photo by: Masahide Kamio

「乗った感じは全然悪くなくて、そんなに(フィーリングは)変わりなかったので、なぜタイムが落ちたのか分かりません」

「データを見たんですけど、確かに遅いは遅いんですよね……(苦笑)。確かに開幕2戦はアンダーステアなどが起きていましたが、今回はそんなにでした。……難しいですね」

 このように、コンディションが大きく変わったフリー走行から予選Q1にかけてタイムが前後したドライバーが見受けられたが、阪口のようにQ1からQ2にかけてタイムが伸び悩んだドライバーも多かった。Q1をトップ通過し好調ぶりを見せていた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、Q2ではオーバーステアに苦しみ、Q1よりもコンマ4秒近く遅いタイムに終わり3番手にとどまった。

 この要因について、ポールを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)の担当エンジニア、一瀬俊浩は次のように分析している。

「オートポリスは路面のインプルーブ、変化が大きいです。ただ、それはフリー走行でちゃんと走って路面が出来た状態であれば、の話です。今回のフリー走行は赤旗などもあり60分くらいしか走っていなくて、(予選を迎える頃には)路面が完全に出来上がっていませんでした。その分タイムの上がり方がいつもと違ったのだと思います」

 一瀬エンジニア曰く、本来は“出来上がった”路面ではアンダーステア傾向になるものの、今回“出来上がりかけ”の路面だったことで、いつもとは逆にオーバーステアの傾向が出たという。牧野はこれに苦しめられた格好だが、フリー走行からQ1にかけてアンダーステアに苦しんでいた野尻は、このオーバーステアになりやすい路面によってその傾向が相殺され「たまたまバランスが取れた」ことがポール獲得に繋がったようだ。

 もちろん野尻のポールはたまたまではなく、陣営の的確なアジャストの賜物であろう。このように複雑な要因を完璧にまとめ上げなければ、スーパーフォーミュラで“上”に行くことはできない、ということだろうか。

 
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