【スーパーGT】接触で無念のノーポイント……56号車リアライズのオリベイラ、小暮の動きは「驚きだった」
スーパーGT第4戦もてぎで小暮卓史と接触したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、小暮の動きを「激しい動きだった」と表現し、驚きを隠せない様子だった。
2020年スーパーGTのGT300クラスチャンピオンである56号車リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、岡山で行なわれた2021年開幕戦でも優勝を手にする幸先の良いスタートを切り、ポイントリーダーとして第4戦もてぎを迎えた。今回のレースでも上位を走行していた56号車だったが、中盤の接触によって無念のノーポイントに終わった。
今季3レース目ながら早くも72kgのサクセスウエイトを搭載している56号車は、その足枷もなんのその、予選で3番グリッドを確保。レースでも最初のスティントを担当した藤波が粘りの走りを見せ、3番手をキープしていた。
しかし、26周目に藤波からオリベイラにドライバー交代した直後に事件は起こった。オリベイラは既にドライバー交代を済ませていた88号車JLOC ランボルギーニ GT3の小暮卓史の前でピットアウトしたが、2台はヘアピンカーブの進入で接触。共にダメージを受けてピットインを余儀無くされ、88号車はクラストップから8周遅れの24位、56号車は12周遅れの26位に終わった。
ヘアピンへの進入時には、前を走るオリベイラがイン側、後ろを走る小暮がアウト側につけていた。そして、イン側のブロックラインをとった後にコーナーに向けて直進するオリベイラと、そのオリベイラをアウト側から一気に抜き去ろうとターンインする小暮が交錯する形で接触が起きたのだ。
その後、14時14分付で小暮には警告を表す黒白旗が掲示されているが、オリベイラも今回のアクシデントに関して、小暮の動きはかなり激しいものだったと考えている。
オリベイラは接触時の状況について、motorsport.comに対して次のように説明した。
「彼(小暮)はタイヤ交換から2、3周経っていて、タイヤが温まっていたはずだ。彼は僕が前でヘアピンを抜けたら、その後は(追い抜きの)チャンスがないと思っていたんだろう」
「僕は一度ブロックしてそのまま真っ直ぐ走っていた。彼がアウト側から抜こうとしてくることは予測していたけど、その後の展開は驚きだった」
「彼がアウトサイドから回り込んでくるのは問題ない。僕は冷たいタイヤでアウトラップを走っていた訳だからね。でも彼はちょっと激しい動きをしてきたので、僕はどうすることもできなかった。彼は僕がコーナーにたどり着く前にターンインを始め、ぶつかってきた」
「僕はまだ直進していたし、反応するチャンスがなかったのでショックだった。ドライバーの中には、こういうことをしてくる人もいるということを想定するべきなのかもしれない」
56号車は大きなウエイトを背負いながらも上位を走行していたため、ポイントランキングでライバルを大きく突き離すチャンスだった。しかし結果的にはノーポイントに終わったため、ランキング3番手に転落。ランキング上位6台が4点差以内にひしめくという接戦の中に飲み込まれてしまった。
「今回は間違いなく表彰台に上がるチャンスがあったのに、それを逃してしまった。僕たちは少なくとも8ポイントは獲得できたはずで、そうすれば(タイトル争いで)もっと余裕があったはずなのに、他の人たちと僅差のポイントになってしまった」と語るオリベイラ。次戦鈴鹿に関しては「毎回厳しいサーキットだけど、なんとか(ランキングで)僕たちと近い人たちの前を走らないとね」とコメントした。
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