登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

「王座よりも、このレースで勝ちたかった」完全勝利の52号車吉田&川合が喜び

2020スーパーGT第8戦富士でポールトゥウィンを飾った#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT。ドライバーの吉田広樹はシリーズチャンピオンよりも、今回のレースに勝ちたかったとその気持ちを語った。

#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

写真:: Masahide Kamio

 11月29日、富士スピードウェイで行われた2020年AUTOBACS SUPER GTのシリーズ第8戦・たかのこのホテル FUJI GT 300km RACEで、GT300のクラス優勝を果たしたのは#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹/川合孝汰組だった。

 7月に、ここ富士で行われた開幕戦で川合自身とチーム、そしてデビュー戦となったトヨタGRスープラにとっての初優勝を飾った彼らが、シリーズの総決算となる最終戦で、見事なポールトゥウィンを飾ったのだ。

Read Also:

 会見場に現れた吉田は「最終戦の今回優勝することができ、とても嬉しいです」と語り始めた。そして「今シーズンは新しいマシンを投入したのですが、開幕戦で優勝することができ、ハードルを一段上げることになってしまいました。その後はなかなか勝つことができませんでした」とシーズンのここまでを振り返った。今回のレースに関しても「昨日の公式予選でポールポジションを獲ることができ、シリーズよりもこのレース(に勝ちたい)と思って今日のレースに臨みました」とコメントしている。

 決勝レースでのタイヤ無交換作戦についても触れ「これまでにはタイヤ無交換作戦で(結果的に)ライバルに抜き返されたこともありましたが、チームでは、タイヤ無交換でも高いパフォーマンスを発揮できるようタイヤに優しいクルマに仕上げてくれたり、チーム代表の平沼さんが周囲の状況を伝えるスポッターをやってくれたり、全員で力強いチームに成長してきました」とチームの働きを称賛。「今日、こうして優勝したことで、チームの皆の気持ちにこたえることができたのが嬉しいです」と結んだ。

 開幕戦での優勝と合わせて52号車は今季通算2勝。となればタイトル争いも現実的な目標だったのでは? と取材記者から飛んだ質問にはこう答えた。

「今回でシーズン2勝することになりましたがタイトルには届かなかった。悔いがないと言えばうそになりますが、ヒューマンエラーでシリーズ中盤に取りこぼしたのが響きました」

「以前コンビを組んでいた先輩から言われたのですが『若いお前のミスは、エースの自分のミスでもあるんだ』という考え方。実際にコータ(川合孝汰)のミスで取りこぼしたレースもありましたが、もしかしたら自分がミスしたかもしれないと思うようにしました。メカさんたちのミスでピットインで大きく遅れたこともありましたが、ドライバーのミスでレースを台無しにすることもある、と考えるようになりました」とチームメイトやチームを庇いながら、その一方では「チャンピオンになった56号車(#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R)は、僕たちよりも取りこぼしが少なかった」とし、「それを受け止めて来年には取り戻したいと思います」と続けた。

 コロナ禍の中で今シーズンはイレギュラーなカレンダーとなったが「今年は富士で4回レースが行われるイレギュラーなカレンダーで、だからこそ(富士を得意としている)自分たちがシリーズ2位になれたのかもしれません」としたうえで「来年は各地のサーキットを転戦するSUPER GTが戻ってくるでしょうから、自分たちもさらにレベルアップして、今年以上のレースをしたいと思います」と締めくくった。

 そんな頼れる先輩とコンビを組むルーキーの川合は「ポールからスタートして優勝する“完全優勝”を果たせて嬉しいです」とまずは優勝を喜ぶとともに「クルマを仕上げてくれたチームや素晴らしいタイヤを用意してくれたブリヂストンさん。そしていつも緊張をほぐしてくれるトレーナーさんやスポッターを買って出てくれた平沼さん。もう全員が完璧な仕事をした結果で手に入れたものです」とチーム一丸となっての栄誉だと語っていた。

 レースを振り返っては「今回はポールからのスタートになりましたが路温が低く、フォーメーションラップを1周増やして3周走ったのですが、それでもタイヤを上手く温めることができずにBRZ(#61 SUBARU BRZ R&D SPORT)にスタート直後の1コーナーで先行されてしまいました。それでもタイヤが温まってからはペースもよくなり、1コーナーでBRZを抜き返すことができました」と序盤の展開を振り返ったが「ただちょっとタイヤを余計に使ってしまい、タイヤ無交換で後半のスティントを走る吉田さんにつらい思いをさせてしまったのはちょっと反省しています」と自らのミスも認めていた。

 来年のレース活動に話が及ぶと「活動計画はまだ決まっていません」と答えたが、続けて「僕は去年までFIA-F4で戦っていて、今シーズンはチームからチャンスをもらってGT300を走っています。そしてチームの中でひとりのドライバーとして吉田さんから教わるだけではなく、ひとりの人間として平沼さんからいろんなことを教わってきました。今回のポールトゥウィンはチームが成長した証ですが、僕自身も成長できたと思っています」としたうえで「だから来年は、今年学んだことを使って、さらにいい結果を残せるよう頑張ります」と締めくくった。

 

Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 レイブリックのラストランで王座獲得、山本尚貴「最後の花道を飾れて嬉しい」
次の記事 レイブリックのラストランで戴冠、高橋国光総監督「皆さんに感謝の気持ちを伝えられる」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本