トヨタWRC代表のラトバラ、2023年は厳しい戦いになると覚悟「同じ結果を手にするためには、我々は大いに努力する必要がある」
TOYOTA GAZOO RacingのWRCチーム代表であるヤリ-マティ・ラトバラは、2022年シーズンは全タイトルを獲得できたものの、2023年シーズンも同じように成功できるとは限らないと語る。
写真:: McKlein / Motorsport Images
TOYOTA GAZOO Racingは2022年のWRC(世界ラリー選手権)で13戦中7勝を挙げ、ドライバー、コ・ドライバー、マニュファクチャラーの各タイトルを獲得した。しかしチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、来シーズンも同じような優位性を保てるとは限らないと語る。
2022年のWRCで、トヨタのGRヤリスは高い戦闘力を発揮し、さらに優れた信頼性も示した。その結果、シーズン前半は圧倒的な成績を残すことになった。ただシーズンが進んでいくにつれてライバルであるヒョンデがパフォーマンスを強化させたため、トヨタの優位性は弱まりはじめた。
この状況についてチーム代表のラトバラは、2023年のタイトル争いはさらに厳しいモノになるだろうと考えている。
「(2023年は)もっと厳しい戦いになるだろう」
ラトバラはmotorsport.comのそう語った。
「ヒョンデはシーズン中に大幅に良くなった。我々は今後も、よりうまく働く必要がある。リラックスすることはできない」
「来年も同じ結果を成し遂げるためには、我々は努力する必要がある」
「12月中に何度かテストを行なう。そして数週間休んだ後、すぐに全てが始まるんだ」
WRCの2023年シーズンは、1月19日のラリー・モンテカルロで開幕する。それに向け、トヨタとヒョンデはマシン開発を推し進めている。その中でヒョンデはi20Nをアップデート。トヨタからヒョンデに移籍したエサペッカ・ラッピがドライブし、GRヤリスと「かなり同等」であるとの評価を下している。
ヒョンデの副チームディレクターであるジュリアン・モンセは、2023年シーズンにタイトル争いに加わることができると確信している。
「チャンピオンシップを勝ち獲ることが我々の目標である。そしてマニュファクチャラーチーム同士が戦うことは、ファンとチャンピオンシップ全体にとって非常に良いことだ」
モンセはmotorsport.comにそう語った。
「我々はタイトル争いに戻ってこられたことに非常に満足している。そしてモンテカルロに持ち込まれた全てのマシンに、何らかのアップデートがあったとしても驚かない」
「クレイジーなシーズンだった。2022年シーズンについて尋ねられても、答えるのが実に難しい。我々はチャンピオンシップに勝つために戦っているのに、明らかに両方のタイトルを失ってしまった」
「モンテカルロとケニアでは、非常に厳しい戦いだった。それについては失敗だったが、一方で適切な結果も得ることができた」
「チャンピオンシップを勝ち取ることはできなかったが、5勝を挙げることができたし、ギリシャでは1〜3位を独占したんだ」
なおヒョンデは、近日中に新しいチーム代表が発表されるモノとみられている。噂では、元ルノーF1の代表であるシリル・アビテブールがチームを率いることになるとみられている。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments