アルファロメオ・ザウバー、2012年以来のランキング6位獲得。プラス14億円の配当金が「大きな違いを生む」
アルファロメオのフレデリック・バスール代表は、F1の2022年シーズンでアストンマーチンを破り、コンストラクターズランキング6位を獲得したことで得た配当金がチームにとって「大きな違い」を生むと考えている。
アルファロメオは、最終戦アブダビGPを終えて、アストンマーチンと計55ポイントと同点で2022年シーズンを終えた。そして上位入賞回数の差でアルファロメオがコンストラクターズランキング6位争いを制した。
ザウバーが母体のこのF1チームとしては、セルジオ・ペレスと小林可夢偉のコンビが4度のポディウムを獲得した2012年以来となるランキング6位だ。
アルファロメオがネーミングライツを獲得してからは、ランキング8位が2回、9位が1回と低迷。しかし今年、新規定導入元年に大きなジャンプアップを見せた。フレデリック・バスール代表は、2022年シーズンにアストンマーチンを倒したことで得られた配当金が、来季以降のチームに「大きな違いをもたらす」と考えている。
たかが順位ひとつではあるが、配当金では1,000~1,200万ドル(約14~17億円)ほどの違いが発生する。2022年の6位獲得によって、チームはこれまで上限まで届かなかった予算を2023年は押し上げることができるはずだ。
6位獲得についてバスールは、motorsport.comに対して次のように語っている。
「みんながポジティブなムードになるから、良い冬を過ごすにはベストな筋書きだった」
「そしてこれはとても重要なことだ」
「まず良い目標として、アストンマーチンとこのような戦いを繰り広げるのは、常に重要だと思う。そして、財政面でも大きな助けになる」
「我々は予算上限を下回っていたから、ひとつひとつのプラス要因が大きな違いを生むだろう。来年になれば分かると思うが、間違いなく助けになる」
「200万ドルでは何もできないと言うチームもいるが、1000万ドルあれば多くのことができるようになるのだ!」
Lance Stroll, Aston Martin AMR22, Valtteri Bottas, Alfa Romeo F1 Team
Photo by: Alfa Romeo
アブダビGPでは、周冠宇とバルテリ・ボッタスのアルファロメオのふたりがアストンマーチン勢を抑え込む戦略を敢行。その結果、ランス・ストロールが8位、セバスチャン・ベッテルがダニエル・リカルド(マクラーレン)を抜ききれずに10位でフィニッシュすることになり、アルファロメオをポイントで上回ることができなかった。
この戦略についてバスールは、チームが素晴らしい仕事をしたと語っている。
「もし予選がもっと良かったら、ポイントを獲得するために自分たちで戦えたと思う」
「でもあの予選の結果では、戦略で状況を少しでもコントロールするしかなかった。それでも我々は上手くいった」
「ふたりともチーム側で多くのことをやってくれたし、ベッテルとストロールの状況を上手くコントロールしてくれた。ベッテルがリカルドと競っているのを終盤に見た時、我々は彼ら(マクラーレン)に感謝した」
またバスールは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が終盤にリタイアし、アストンマーチンのふたりが入賞圏内に繰り上がったのを見た時には、ナーバスな気持ちになったということを認めた。
「キツい以上のモノだった!」とバスールは言う。
「ルイスの問題が起こるまでは、ピットウォールでもかなりリラックスできていた。そして2台ともポジションがひとつ繰り上がって、少し状況がトリッキーになった」
「最後の2~3周は、私がダニエルの一番のファンだった。もしベッテルがダニエルを抜いていたら、また別の話になっていただろうね」
「でも最終的には我々にとって大きな成果となったし、来年に向けて最高の準備になった」
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