F1メカ解説|開幕戦……しかし各チームがアップデートを多数持ち込む:F1バーレーンGPピットレーン直送便
F1バーレーンGPのピットレーンで、各チームのマシンのディテールを激写! 開幕戦ながら、それぞれ多くのアップデートを施してきた。
写真:: Giorgio Piola
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
Mercedes W13 side
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスは、開幕戦バーレーンGPに、新しいフロアを持ち込んだ。これはプレシーズンテストで苦しんだ問題への対処と考えられる。またサイドポンツーン側面のルーバーを塞ぐためのパネルもようやく用意。ただ初日はテストに続き、この部分をガムテープなどで塞ぐシーンもあった。
Mercedes W13 side
Photo by: Giorgio Piola
バーレーンテストの後、物議の的となっている、衝撃吸収構造を内包していると思われるウイング状のパーツ。その上には、リヤビューミラーと4枚のボーテックス・ジェネレータが確認できる。
Red Bull Racing RB18 front suspension
Photo by: Giorgio Piola
ノーズコーンが外された状態のレッドブルRB18。サイドポンツーンの下に設けられたベンチュリ・トンネルの入り口と、その前端に設けられたストレーキが確認できる。
Red Bull Racing RB18 diffuser
Photo by: Giorgio Piola
レッドブルRB18のリヤエンド。角度の異なる2枚のビームウイングが設けられているのが分かる。この2枚の間は、後方に向けて狭まっていることで、ここを通る気流の流速を引き上げようとしているかもしれない。下のビームウイングは後端が大きく跳ね上げられていて、ディフューザーの角度に続くような格好になっている。そのディフューザー上部は、後端に向けて角度が急になるようにレイアウトされている。
Williams FW44
Photo by: Erik Junius
エンジンカウルとサイドポンツーンの外皮が取り外されたウイリアムズFW44。非常に小さなサイドポンツーンの中に、様々な機器がぎっしりと詰め込まれているのが分かる。またサイドポンツーン内部の機器を極力減らすために、冷却装置のいくつかがパワーユニットの上に置かれているのも確認できる。
Rear wing and DRS actuator on the Williams FW44
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
ウイリアムズFW44の、スワンネック型のリヤウイングステー。これと一体化する形で、DRS作動機構を内包するポッドが付けられている。
Red Bull Racing RB18 tech
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
バーレーンでのプレシーズンテストに、アップデートした空力パッケージを投入したレッドブル。サイドポンツーンの形状だけでなく、フロア外側のストレーキにも変更が加えられていた。
Red Bull Racing RB16B detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB18のリヤビューミラー。ミラー本体の周りは、フレーム状の空力パーツで覆われている。またミラーステーの付け根には、前後方向にフェンスが付けられている。
Red Bull Racing RB16B detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB18のリヤビューミラーを別角度から観察。ミラー本体が実に薄いのがよく分かる。また、複雑なフレームフェアリングの形状も分かる。
Red Bull Racing RB16B detail
Photo by: Uncredited
アルピーヌは、プレシーズンテストでいくつかのデザインのフロアストレーキを使用。この先端は、剛性を高めるために、金属製のパーツになっている。
AlphaTauri AT03
Photo by: Erik Junius
アルピーヌAT03のフロントバルクヘッドと、サスペンションのレイアウト。ドラムカバーが外されたブレーキアッセンブリーを見ると、キャリパーなどの重量物が詰め込まれているのがわかる。
Aston Martin AMR22
Photo by: Erik Junius
アストンマーチンAMR22のリヤエンド。先程紹介したレッドブルのそれと比較すると、ディフューザーシンプルで、ビームウイングも2枚が同じような角度になっている。
Aston Martin AMR22
Photo by: Erik Junius
アストンマーチンAMR22のリヤビューミラー。右も左も、まだミラー自体がはめ込まれておらず、その内部構造を確認することができる。
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