ルーキー周冠宇の2022年、チームメイトのボッタスも高評価「ミスが殆どなくて驚いた!」2023年は油断できない?
アルファロメオのバルテリ・ボッタスは2022年シーズンにチームメイトの周冠宇が示した“ミスの少なさ”は非常に印象的であり、僚友の最大の強みだと語っている。
写真:: Lionel Ng / Motorsport Images
アルファロメオは2022年シーズンにドライバーラインナップを入れ替え、バルテリ・ボッタスと周冠宇のコンビとした。周は2022年がF1デビューとなったが、ベテランの域に入りつつあるボッタスから高評価を与えられている。
中国人として初のF1ドライバーとなった周は2022年シーズン、デビュー戦でいきなり入賞を果たして周囲を驚かせた。最終的にはボッタスの49ポイントに対して周は6ポイントを獲得とチームメイトとの差は大きく開いたが、カナダGPでは自己最高位となる8位を獲得してみせた。
周に対しての評価はそうした結果からも高くなっているが、チームメイトのボッタスもそれに同意しており、ミスがほとんど無かったことが強みになっていると語った。
「(周の)今年の最大の強みになっていたのは、彼がミスを全く犯さなかったことだ」
2022年シーズンエンドインタビューで、ボッタスはmotorsport.comにそう答えた。
「(F1は)ルーキーに何か保証があるわけでもなく、馬鹿なミスを犯したり頑張りすぎたりしやすいスポーツなんだ」
「でも彼は自分に猶予を設定して成長する時間を確保して、急ぎすぎないようにすることを上手くできていた。それがレースペースと予選ペースの両面で、一歩一歩前進していくことを可能にしていたんだ」
「技術的な知識面もどんどん良くなっているし、セットアップを選んでいく上でもより自信を得ている。そういう進歩が見られたのは良かったと思う」
Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42, Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
周は2023年も引き続きアルファロメオに残留し、ボッタスのチームメイトとしてレースに挑むことになる。ボッタスも彼と同じチームであることは「本当に良いチームメイトの組み合わせ」であり、「ふたりの間には良いリスペクトがある」と語っている。
そしてボッタスはさらにこう付け加えた。
「僕らは一緒にとても上手くやることができている。これは前進しようとしているチームにとっても重要なことだ」
「チームメイトがコース上でクラッシュしても、それは何の助けにもならないからね」
アルファロメオを率いてきたフレデリック・バスール(2023年はフェラーリ代表)はmotorsport.comに対し、周についてルーキーシーズンを通じて「非常に上手くやった」と語り、マシンの信頼性の問題でチャンスを失ってすらいたと振り返った。
「その問題(マシンの信頼性)で、彼はシーズンの序盤に多くのポイントを失うことになった」
「目標はQ2にある程度進むことだったが、彼は開幕戦でQ2に進出しポイントも持ち帰ってみせた。トップ10を争ったんだ。そして、何戦かではバルテリよりも予選で速さを見せたことすらあった」
「まだまだ改善しているんだ。彼はクルマについて、そしてF1についてより理解を深めてきている。もちろん、彼がいくつかのコースについては学習が必要だったということも忘れるべきではない。簡単な挑戦ではなかった」
「しかし彼は上手くやってくれた。個人的にはドライバーを変更するような理由は存在しなかった」
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