ハースF1代表シュタイナー、4月に著書「SURVIVING TO DRIVE」を発売。独自視点からチームの歩みを振り返る

ハースF1でチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、F1 2022年シーズンを振り返る著書「SURVIVING TO DRIVE」を4月に発売する。

Guenther Steiner, Team Principal, Haas F1

 NETFLIXのF1ドキュメンタリーシリーズ『Drive to Survive』などを通じ、そのストレートな物言いとアプローチがファンからの人気を集めるハースF1のチーム代表、ギュンター・シュタイナー。そんな彼が、2023年4月に2022年シーズンを振り返る著書『SURVIVING TO DRIVE』を発売する。

 出版元はトランス・ワールドで、著書は「妥協せず、率直で、シュタイナー独自のスタイルで語られる」として、チーム代表という視点からF1チームの内部を覗くことができるようになっているという。

 そして、2022年シーズンにシュタイナーが記した日記を通じ、ハースF1が経験した様々なトピックが語られる。

 怒涛の一年となったハースの2022年シーズン。ロシアのウクライナ侵攻に伴い、チームのタイトルスポンサーであったウラルカリやドライバーのニキータ・マゼピンとの契約を解消することになったものの、マゼピンの後任として復帰したケビン・マグヌッセンは開幕戦バーレーンGPでいきなり5位入賞。シーズン後半のサンパウロGPでは、チームにとっても初のポールポジションを獲得した。

Pole man Kevin Magnussen, Haas F1 Team, celebrates with Guenther Steiner, Team Principal, Haas F1

Pole man Kevin Magnussen, Haas F1 Team, celebrates with Guenther Steiner, Team Principal, Haas F1

Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

 またシュタイナーは2022年、翌シーズンに向けた人事にも追われた。マグヌッセンが複数年契約を結んだ一方で、F1参戦2年目となったミック・シューマッハーには大クラッシュが続発。結果としてシューマッハーとは契約を更新せず、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグを2023年のドライバーとして選んだ。

「F1でチーム代表が経験することとなった様々なことを記録するという意味で、今年ほど波乱に満ちたシーズンはなかったと思う」

 シュタイナーは著書の発売についてそう語る。

「私はこれまで日記をつけることに興味はなかったし、前を向くことが好きだ。しかし、この本を推敲しながら今年を振り返り、ハースF1チームが体験した多くの高揚と落胆を振り返るのは楽しいことだった」

「ケビン・マグヌッセンの復帰戦バーレーンでの入賞、シルバーストンでのミック・シューマッハーの初ポイント、ブラジルでのチーム初のポールポジション、コンストラクターズランキング8位獲得など、最終的には高揚感の方が際立っていた」

「チーム全員の努力のおかげで、F1での戦いに戻ってくることができた。ハースF1チームの全ての人の努力と献身には、いくら感謝してもしきれないほどだ」

「そして2023年には、今年の成功をさらに発展させるべく、みんなが共に戦ってくれることを期待している」

 
関連ニュース:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 2026年“逆DRS”導入で先行逃げ切りを許さない形に? F1が検討中の可変エアロパーツについてロス・ブラウンが明かす
次の記事 ラティフィ、シート喪失が決まった後もフラストレーション軽減されず「残留できるかどうかに関係なく、うまく戦いたかったんだけど……」

Top Comments

最新ニュース

バスティアニーニ、地元戦3位は「素晴らしいこと」雨の難コンディションに”乗り換えが正解か?”と疑心あったと明かす

バスティアニーニ、地元戦3位は「素晴らしいこと」雨の難コンディションに”乗り換えが正解か?”と疑心あったと明かす

MGP MotoGP
Misano Official Testing
バスティアニーニ、地元戦3位は「素晴らしいこと」雨の難コンディションに”乗り換えが正解か?”と疑心あったと明かす
F3ランク2位のミニ、マグヌッセンの代役でF1参戦のベアマンに代わり”ひと足早く”F2昇格「来季に向け絶好のチャンスになる」

F3ランク2位のミニ、マグヌッセンの代役でF1参戦のベアマンに代わり”ひと足早く”F2昇格「来季に向け絶好のチャンスになる」

F2 FIA F2
Baku
F3ランク2位のミニ、マグヌッセンの代役でF1参戦のベアマンに代わり”ひと足早く”F2昇格「来季に向け絶好のチャンスになる」
いざ母国・日本戦へ。トヨタ、WEC富士に向け意気込み語る。小林可夢偉「ここでは10戦9勝。その記録を更新することが目標」

いざ母国・日本戦へ。トヨタ、WEC富士に向け意気込み語る。小林可夢偉「ここでは10戦9勝。その記録を更新することが目標」

WEC WEC
いざ母国・日本戦へ。トヨタ、WEC富士に向け意気込み語る。小林可夢偉「ここでは10戦9勝。その記録を更新することが目標」
ヒョンデ代表、2026年以降のWRC参戦は未確定事項と明かす。ヌービルとの1年契約が撤退の噂加速させるも「今発表できるのがそれだけなんだ」

ヒョンデ代表、2026年以降のWRC参戦は未確定事項と明かす。ヌービルとの1年契約が撤退の噂加速させるも「今発表できるのがそれだけなんだ」

WRC WRC
Rally Greece
ヒョンデ代表、2026年以降のWRC参戦は未確定事項と明かす。ヌービルとの1年契約が撤退の噂加速させるも「今発表できるのがそれだけなんだ」

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本