レッドブルが提出する”新証拠”が、フェルスタッペンvsハミルトンの事故に「新たな見方」をもたらす? マルコ博士自信
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、木曜日に行なわれたFIAの公聴会に持ち込まれた新たな証拠が、イギリスGPで起きたフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュに「若干異なる見方」ともたらすと信じている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1イギリスGPの1周目に起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の接触事故について、レッドブルはハミルトンに対して科されたペナルティに不服を申し立て、事故の再審理を要求。この公聴会がハンガリーGPの木曜日に行なわれることになったが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、この公聴会に持ち込まれる新たな証拠が、事件に新たな見方をもたらすことになると信じているようだ。
イギリスGPの1周目に、首位を争っていたフェルスタッペンとハミルトンが高速コーナー”コプス”で接触。フェルスタッペンはこの影響でグラベルに弾き出され、タイヤバリアに勢いよく激突し、その場でリタイアすることになった。一方のハミルトンはこの事故の責任があるとして10秒のタイム加算ペナルティを科されたが、その状況を覆して優勝。無得点に終わったフェルスタッペンとのポイント差を縮めることに成功した。
レッドブルはハミルトンに与えられたペナルティを不服とし、FIA国際スポーティング規範に基づき、再審理を要求。その公聴会がハンガリーGPの木曜日に行なわれることになった。
レッドブルはこの公聴会に「重要で関連性のある新しい証拠」と提示することができると自信を持っており、その内容は木曜日の公聴会で明らかになるとしている。
レッドブルのマルコ博士は水曜日にドイツのテレビ局「RTL」のインタビューに応じ、チームは公聴会に「レースの中断時または全てが処理された時に我々が利用することができなかった新たな事実を提出するだろう」と語った。そしてその焦点は、当時のフェルスタッペンの状態にあったとも明らかにしている。
フェルスタッペンは当該の事故の後、自力でマシンから抜け出すことはできたものの、痛みを訴え、打撲があることが確認されたため、予防措置として病院に搬送され、MRIとCTスキャンによる検査を受けた。この検査の結果、問題がないと判断されたため、同日夜に退院している。
「新たな事実は、木曜日に発表されるだろう。ペナルティは、ハミルトンにとって寛大すぎると我々はまだ考えている。そのため、これが再評価に繋がることを願っている」
そう語るマルコ博士は、この新たな証拠は「映像で証明される」と主張すると共に、次のように付け加えた。
「肝心なところは、我々が新たな証拠、新たな事実を提示するということだ。しかし、その詳細を明らかにすることはできない」
マルコ博士は、イギリスGP終了直後にハミルトンは次戦出場停止にするべきであると語り、レッドブルが提示する新たな証拠が、今回の事件の味方を変える結果になることを期待していた。
ハミルトンに相応しいペナルティとはどんなものか? そう尋ねられたマルコ博士は、次のように語った。
「ドライブスルーもしくは次のレースの出場停止など、それらの線に沿った何かだろう」
「しかし、それはスチュワード次第だ。まずは再審理に向けた作業が再開されたことを非常に嬉しく思う。そして、彼らがそれをどう判断していくのかを見ていこうと思う」
「しかし我々が提示することは、今回のことに対する見方を僅かに異なるものにすると思う」
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