メルセデス、苦手コンディションだったサンパウロGP勝利で「両タイトルを獲得できると確信」
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、暖かいコンディションのサンパウロGPで勝利したことが大きな自信になったと語った。
メルセデスは今季、温暖なコンディションで比較的苦戦してきたが、第19戦サンパウロGPで勝利したことで、両チャンピオンシップ制覇への期待が高まっているという。
アメリカGPとメキシコGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利し、ドライバーズランキングのリードを19ポイントまで広げられてしまったメルセデスとルイス・ハミルトン。サンパウロGPでは、その差がさらに広がってしまうのではないかと懸念された。
ハミルトンは、DRSの技術規則違反で最後尾からスプリント予選レースに臨んだが、5番手まで追い上げる速さを見せた。ただ、日曜日の決勝レースは気温が上がり、レッドブルが有利になるのではないかと見られていた。
メルセデスはタイヤのオーバーヒートに悩むことが多く、トラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは週末を前に「雲が出た方が我々に適しているかもしれない」とコメントしていた。
しかし、路面温度が20度近く上がった決勝レースでも、ハミルトンのパフォーマンスは強力だった。ハミルトンがエンジン交換のペナルティを受けて10番グリッドからスタートしながらも、フェルスタッペンを10秒以上引き離して優勝を果たしたのだ。
「スプリントレースでは、気温が低い中、1周目からマシンの調子が良く、ペースも良かった」とショブリンは語った。
「我々はタイヤを良い状態に保つことができた。あのような挽回を可能にするには、タイヤのオーバーヒートを防ぐことが重要だ。オーバーヒートはアドバンテージを無くしてしまい、他と同じようなペースになってしまうからだ」
「決勝では、路面がとても熱かったが、とても力強いパフォーマンスが見られた。路面温度は50度もあり、(タイヤに)攻撃的なサーキットだが、マシンは非常によく機能していた」
「このように、様々なコンディションのセッションでパフォーマンスを発揮できたことは、残る3つのサーキットでのチャレンジを考えると、とても励みになる」
シーズン最後の3戦は、今週末にロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されるカタールGPを皮切りに、すべて中東で行なわれる。
カタール、サウジアラビア、アブダビの3つのサーキットは、いずれも高温の条件下でのパフォーマンスが各チームにとっての課題となる。タイトル争いにおいても、それが決定的な要素となる可能性があるだろう。
「チャンピオンシップへの影響、つまりあのペナルティを乗り越え、マックスとレッドブルを上回ることができたという事実は、我々に大きな自信を与えてくれた」
そうショブリンは付け加えた。
「また暑い中、リヤタイヤに厳しいコースでマシンをうまく機能させることができたことも、自信につながった」
「だからメキシコの後、両チャンピオンシップを勝ち取ることができるという希望を持っていた。今では、それが確信に変わっていると思う。そして、確実にそれができるように懸命に努力しているんだ」
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