そんなの聞いてない……メルセデス代表、”オーバーテイクモード”巡るボッタスとの誤解を説明
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ベルギーGP序盤にバルテリ・ボッタスがオーバーテイクモード使用を巡って無線で不満を述べたことについて、誤解があったと説明した。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第7戦ベルギーGPは、ルイス・ハミルトンが一度も首位を譲らず完勝。バルテリ・ボッタスも2位に入り、メルセデスが今季2度目のワンツーフィニッシュを果たした。
レース序盤、ボッタスはハミルトンを攻め立てるべく、”ワンプッシュ”できるかどうかを無線でチームに尋ねた。つまり、一時的にパワーを底上げするオーバーテイク・ボタンを押してもいいか、と訊いたのだ。
ボッタスのエンジニアは「使用はできるけど、我々はお互いに対してそれを使用しないことで合意している」と知らせたが、ボッタスは「そんなこと聞いてない」と返した。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはレース後、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)からの攻撃を防ぐために、ハイパワーのオーバーテイクモードを温存しておくことで合意していたと説明した。
「ふたりのドライバーの間にルールはない。彼らは自由にレースをすることができる」
ボッタスの無線について訊くと、ウルフはmotorsport.comにそう語った。
「(日曜日の)午前中、我々はオーバーテイクモードの使用回数は限られていること、そしてそれをお互いに対して使用しないようにすること、少なくとも最後の1回はチームメイトに使わず残しておくことについて議論し、合意した」
「マックスや他のクルマに対してそれが必要になるリスクは常にある。これが、我々が考えていたことだ」
「バルテリに関しては、おそらく彼と数人の間で誤解があったのかもしれない。だから我々はそれを再度彼に伝えたのだ」
ボッタスは、ハミルトンのマシンが生み出す乱流の中を走行し、タイヤをより酷使していたことから、レースのどの時点でハミルトンよりも速かったかは答えられないと話した。
ボッタスにとって、ハミルトンを抜く最大のチャンスはスタート直後だった。しかしボッタスは、ターン1の出口でハミルトンとの接触を避けるためにアクセルを緩めなければならなかったという。
「僕はチャンスをモノにしようとしていた」と、ボッタスは振り返った。
「最初のチャンスはレースのスタートだった。ターン1の出口ではルイスよりも良い走りができた。でも彼のリヤにぶつからないように、アクセルを緩めなくてはいけなかった」
「トウ(スリップストリーム)を得てギャップを縮めようとしたけど、今日は(ストレートエンドの)ターン5に向けて追い風だった。そのせいでトウがとても小さくて驚いた」
「(セーフティカー明けの)リスタートの時も同じだった。彼を捕まえようとしたけど、できなかったんだ」
今回の結果、ポイントリーダーのハミルトンはタイトル争いのリードを47ポイントまで広げることに成功。ボッタスはランキング3番手であり、ランキング2番手のフェルスタッペンを3ポイント差で追っている。
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