メルセデス代表、ボッタスの“早すぎた”ピットインを説明「それ以外に選択肢はなかった」

メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1第7戦フランスGP決勝の第1スティントで、バルテリ・ボッタスのタイヤに振動が出始めていたためピットインを早めさせたと語り、それ以外に「選択肢はなかった」と考えている。

メルセデス代表、ボッタスの“早すぎた”ピットインを説明「それ以外に選択肢はなかった」

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1第7戦フランスGPの決勝レースで、バルテリ・ボッタスを早めにピットインさせる以外に「選択肢はなかった」と考えている。

 土曜日の予選を2番手で終え、決勝に臨んだメルセデスのルイス・ハミルトンは、オープニングラップのターン1でフェルスタッペンがミスをしたことで、トップに浮上。第1スティントを首位で周回した。

 2番手に落ちたフェルスタッペンから2.6秒後方、3番手に着けていたボッタスは、上位勢では誰よりも早い17周目にピットストップを行ない、ミディアムタイヤから新品のハードタイヤにスイッチした。

 レッドブル陣営はそれに反応し、翌周にフェルスタッペンをピットへ呼び込んだ。そしてそのさらに翌周まで第1スティントを伸ばしたハミルトンに対する、アンダーカットも成功させた。

 フェルスタッペンがトップに立ったものの、レッドブルは攻めの2ストップ戦略に切り替え、フェルスタッペンは32周目に2度目のピットストップを敢行。ユーズドのミディアムタイヤを履き、遥か前を行くハミルトンを追った。

 この時点でトップのハミルトンとの差は18秒。ハミルトンとボッタスは、すぐさま反応してピットストップを行なったとしても、フェルスタッペンのかなり後方で戻ることになってしまう……その上、もう1台のレッドブル、セルジオ・ペレスに先行されてしまうことも意味するため、1ストップで走り切り、タイヤが最後まで保つことを祈ることしかできなかった。

 しかしフェルスタッペンは、若いタイヤの利を活かし44周目にボッタスを抜くと、52周目のミストラルストレートではハミルトンをオーバーテイク。フェルスタッペンは再度トップに返り咲き、そのままレースを制して、ドライバーズランキングのリードを広げた。

 レース後、Sky Sports F1に出演したウルフは、第1スティントで早めにピットストップしたことについて説明し、チームがボッタスに対して「強欲過ぎた」と指摘した元F1王者のニコ・ロズベルグに反論した。

「いや、選択肢はなかった」とウルフは言う。

「バルテリのタイヤには振動が出始めていて、(第1スティントの)終盤では、振動が既にサスペンションに伝わっているのではと我々は心配していた」

「彼のタイヤにはフラットスポットが出来ていて、いつ壊れてもおかしくなかった」

「我々も、ピットストップを仕掛けるには早すぎると理解していたが、その他に選択肢はなかった」

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 一方ハミルトンは、1度目のピットストップでフェルスタッペンのアンダーカットを許したことに疑問符を浮かべていたが、チームからはオーバーカットできるとだけ伝えられていたようだ。

 また、メルセデスの戦略担当エンジニアを務めるジェームズ・ボウルズはレース後、無線を通じてハミルトンに「これは我々側の責任だ。このようなレースで挽回するために全力を尽くしてくれてありがとう」と語りかけていた。

 ウルフ代表は、第1スティントでハミルトンがフェルスタッペンに対してもう1秒差をつけられていたら、アンダーカットを阻止できていたと考えている。

「行ったり来たりのレースだった」とウルフは言う。

「マックスがミスをしたので、我々はトップに立ち、リードを保てた」

「我々のペースは良かった。多少の余裕はあったと思うが、(フェルスタッペンからの)アンダーカットを阻止するために3秒の差をつけていた」

「だがそれ(3秒)では十分ではなかった。我々にはあと1秒足らなかった。どこかで1秒を失ってしまったんだ」

 
 

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