躍進続けるアルピーヌに訪れた、モナコという名の「ちょっとしたバグ」
F1第5戦モナコGPは、ここ数戦上り調子だったアルピーヌF1チームにとっては「ちょっとしたバグ」だったと、チームのエグゼクティブディレクターであるマルチン・ブコウスキーは語り、チームとしての進歩には関係がないと考えている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
アルピーヌF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、ここ数戦大きな進歩を見せたチームにとって、第5戦モナコGPは「ちょっとしたバグ」だったと語り、チームとしての進歩には関係がないと考えている。
アルピーヌは、2021年の開幕戦が行なわれたバーレーンGPでは下位に沈んだものの、第2戦エミリア・ロマーニャGPから第4戦スペインGPにかけ競争力を増し、中団勢のライバルとバトルを展開した。
しかし全てが異なるモナコGPでは、チームは週末を通じてタイヤを機能させることに苦しんでいた。
11番手から決勝レースに臨んだエステバン・オコンは、フェラーリのシャルル・ルクレールやメルセデスのバルテリ・ボッタスのリタイアにより順位をふたつ上げ、9位入賞。チームメイトのフェルナンド・アロンソは予選17番手、決勝13位でチェッカーフラッグを受けた。
これにより、アルピーヌはモナコで好成績を収めたアストンマーチンとアルファタウリ・ホンダにコンストラクターズ選手権で抜かれ、順位をふたつ下げることになった。
「もっと悪くなる可能性もあった」とブコウスキーはmotorsport.comに語った。
「残念ながら、ライバル勢はレースを最大限活かしていた。特に我々の後ろにいたライバル達は、トップのふたりがリタイアしたことでかなりのポイントを稼いだ」
「チャンピオンシップにとっては痛い。正直言って、我々にとっては悪い週末だった」
「我々は木曜日からペースや特にタイヤ温度に苦しんでいた。エステバンが少し予選で改善して、まずまずの予選順位を獲得できたが、あの段階でタイヤを機能させられるマシンセッティングにはなっていなかった」
「だから全体として、忘れたい週末だね。しかし、ここから得られる学びも大いにある」
オコンに比べ、なぜアロンソがより苦しんでいるように見えたのか、と聞かれたブコウスキーはこう答えた。
「木曜日から土曜日の午前中までは、ふたりとも苦労していた。違いは、予選Q1の2回目の走行で、エステバンはタイヤを変えられた一方、フェルナンドは交換できなかったことにある」
「明らかに、良い予選ではなかったが、タイヤが機能しないことが更に状況を悪くした。フェルナンドもマシンのタイヤを機能させられていたら、もっと競争力があっただろうと確信している」
「正直言って、もし週末の早い段階でうまくいっていたら、エステバンはQ3に進出していただろうね」
アルピーヌがここ数戦見せてきた目覚ましい成長曲線において、大局的に見てもモナコは関係がないとブコウスキーは主張する。
「この週末が、ポルトガルやバルセロナで我々が見せた躍進に関係があるとは思っていない」
「だからこの件は置いておいて、この週末を通して学んだことを活かし、我々が進歩していることを確かめたい。特にバクーで同じ失敗に悩まされないようにね」
「マシンやタイヤ、サーキット、天候。変化するこの4要素が方程式を形成する。(モナコは)我々の進歩におけるちょっとしたバグだったと思っている」
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