「F1に最善のドライバーが居るわけじゃない」”勝者”の来季未定に、ペレスぼやく
サクヒールGPで初優勝を挙げたセルジオ・ペレスは2021年のシートがまだ未定の状態だが、F1には必ずしも“世界最高のドライバー”がいるわけではないということを示していると語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1第16戦サクヒールGPで、レーシングポイントのセルジオ・ペレスはキャリア10年目にして初の勝利を飾った。チームメイトのランス・ストロールも3位表彰台を獲得したことで、チームはコンストラクターズ争いで3位の座を固めつつある。
こうした成功を収めたペレスだが、2020年限りでチーム離脱が決まっている上、2021年のシートが未定の状態であり、F1離脱の危機にひんしている。
ペレスが2021年もF1に留まる唯一の希望は、レッドブル加入だ。レッドブルがアレクサンダー・アルボンを継続起用するか、それともペレスを登用するかに、彼の運命がかかっている。
ペレスは既にその運命が自身の手を離れていると明かしていた。ただトルコGPでの2位と今回の優勝という力強い結果を出していることから、F1での将来を諦めないという思いを今まで以上に強くしていると彼は話す。
そして彼は実力あるドライバーがシートを見つけられないことは、F1にとっても悲しいことだという考えを示した。
「僕には2022年に向けていくつか良い選択肢がある。でも当然、僕の最善の選択肢は来年も(F1を)続けていくことだ」
ペレスはそう語る。
「(2021年に)一度やめないといけなくなっても、それは最悪じゃない。僕は2022年に戻ってくることができる」
「(2022年から)レギュレーションが大きく変わる予定だから、ある意味走らせる側としてスピードを取り戻すと言う面では、あまり痛手はないとも思う」
「自分のことについては、落ち着いた気持ちでいる。エステバン(オコン)が言っていたと思うけど、彼のようなドライバーがシートを失うのが、F1のやり方なんだ」
「それは本当に厳しいものになりうるし、残念だけどF1には最高のドライバーが居るというわけではない。それでも僕らはプッシュとコミットを続けて行くし、僕はそれが最善の方法だと思っている」
今季ルノーからF1に復帰する前、オコンは現在のペレスのようにシートが見つからず、2019年シーズンを1年間リザーブドライバーの状態で過ごしていた。
そのオコンも、ペレスのようなドライバーがシートを得られないことは普通ではないと語った。
「彼はここでのトップドライバーのひとりで、彼がシートを失うなんてのはおかしな話だ」と、オコンは言う。
「普通じゃないだろう。だけどこのスポーツではときにこうした事が発生する。残念ながらベストな状況にはなってくれないこともある」
「当然、僕もタフな1年間だったけど、安心していた。多くの人が僕を信じ、支えてくれていたんだ。だから1年後に戻ってくることができ、ここに居る。前進するのは簡単なことじゃない。でも少し走り出せば、ゴールにたどり着くんだ」
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