F1アブダビ予選:フェルスタッペン、今季最初で最後のポール獲得! 僅差でボッタス抑える
F1第17戦アブダビGPの予選が行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季初ポールポジションを獲得した。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
2020年シーズンのF1最終戦、第17戦アブダビGPの予選がヤス・マリーナ・サーキットで行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。
現地時間17時、日没時間が迫るサーキットは気温23度、路面温度29度というコンディションで予選がスタートした。
Q1:ジョビナッツィがQ2進出。ラッセルはQ1敗退
セッションがスタートするとハースの2台が連れ立ってコースイン。ケビン・マグヌッセンがアタックに入ろうという頃、他のマシンも続々とピットを離れていった。
すでにグリッド降格が決まっているマグヌッセンが1分38秒086でまずはトップ。ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、ピエトロ・フィッティパルディ(ハース)のタイムに届かず3番手となった。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がそのタイムを上回ると、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)がフェルスタッペンに0.7秒差をつけトップに立った。
さらにバルテリ・ボッタス(メルセデス)が1分35秒699をマーク。ルイス・ハミルトンも0.098秒差の2番手タイムを残したが、これはターン20で縁石に乗り上げたことにより、トラックリミット違反でタイム抹消を受けた。縁石にフロアを激しく打ち付けたハミルトンは『ダメージがないかチェックしてくれ』と無線を入れた。
ただハミルトンはそのまま走行を続け、7番手タイムを記録。1回目のアタックが振るわなかったフェルスタッペンも2周のクールダウンラップを入れた後、同じタイヤで2度目のアタックをし、ボッタスと0.294秒差の2番手にポジションを上げた。
各車が1セット目のタイヤでのアタックを終え、Q1敗退圏内にいるのはハースとウイリアムズの4台、そしてタイム抹消を受けノータイムのアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)だ。
残り時間3分を切り、14台のマシンが続々とコースへ。ボッタスは中古のソフトタイヤでピットを離れたが、ハミルトンはここで2セット目のソフトタイヤを装着した。
ジョビナッツィは1分37秒075をマークし、Q1敗退圏内から脱出。これで16番手に落ちてしまったのは、彼のチームメイトであるキミ・ライコネン。ジョビナッツィはライコネンのタイムを0.5秒近く上回るものだった。ハミルトンは1分35秒528をマークし、Q1をトップで終えている。
Q1敗退はライコネン、マグヌッセン、ラッセル、フィッティパルディ、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)というオーダーだった。
Q2:ベッテル、フェラーリ最後の予選でQ3進出できず。ホンダ勢は全4台がQ3へ
決勝のスタートタイヤを左右する可能性があるQ2では、アルファタウリの2台とランド・ノリス(マクラーレン)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ジョビナッツィがソフトタイヤを装着。その他のマシンはミディアムタイヤでのアタックとなった。
まずアタックしたハミルトンは1分35秒466をマーク。ボッタスも0.061秒差で続いた。3番手につけたのはノリス。4番手にはサインツJr.がつけ、フェルスタッペンが5番手となった。アルボンは4番手タイムを出したものの、トラックリミット違反でタイムを抹消されてしまった。その他、ダニエル・リカルド(ルノー)もタイム抹消を受けた。
ルノーはエステバン・オコンもミディアムタイヤで11番手と苦しい位置。中古のソフトタイヤで走行したジョビナッツィに迫られた。
セルジオ・ペレス(レーシングポイント)はグリッド降格が決まっており、コース上が空いたタイミングでコースイン。アタックはせずにピットに戻り、一足早く予選を終えた。
残り時間4分を切り、ペレス以外の14台がコースイン。フェルスタッペンとルクレールがミディアムタイヤを履いた一方、その他のマシンはソフトタイヤを装着した。
フェルスタッペンが3番手、アルボンが4番手にポジションアップ。一方、ルノー勢はうまくタイムアップできずオコンが11番手、リカルドが12番手でQ2敗退となった。セバスチャン・ベッテルはフェラーリでの最後の予選だったが、Q3進出はならず13番手だった。
アルファタウリの2台はQ3進出。最終的にミディアムタイヤでのQ2突破はメルセデスの2台、フェルスタッペン、ルクレールの4台となった。
Q3:最後の最後に大逆転、フェルスタッペンが今季初ポールポジション!
路面温度27度というコンディションで12分間のQ3がスタートすると、全10台が続けざまにアタックへ。アルファタウリの2台やノリスはまず中古ソフトタイヤでの走行となった。
ここでトップタイムを記録したのはボッタス。セクター2とセクター3で全体ベストを記録し、1分35秒415をマークした。ハミルトンはボッタスに0.135秒及ばなかった。
メルセデス勢の後からアタックしたフェルスタッペンは、彼らの間に割って入る2番手タイム。アルボンもボッタスと0.156秒差と、上位4台がコンマ2秒以内にひしめく形となった。
5、6番手にはサインツJr.、ノリスのマクラーレン勢が続き、ストロールやルクレール、アルファタウリ勢がそれに続いた。
残り4分を切ると、全車が新品のソフトタイヤを装着し今季最後の予選アタックを開始した。ここでハミルトンはセクター1、セクター2で全体ベストを更新。一方のボッタスはそれを上回れない。
しかし、ハミルトンはセクター3で自己ベストを更新できず1分35秒332。逆にボッタスはセクター3で全体ベストを更新し、1分35秒271でハミルトンを0.061秒上回った。
これでボッタスがポールポジション獲得かと思われたが、それをひっくり返したのがフェルスタッペンだった。セクター2で全体ベストを記録したフェルスタッペンは1分35秒246をマーク、0.025秒差でボッタスを逆転し、今季最初で最後のポールポジションを獲得した。
メルセデス製パワーユニット以外のポールポジション獲得はこれが今シーズン初となった。アブダビGPはポール・トゥ・ウィンの確率が高く、フェルスタッペンは最終戦での優勝を狙う上で絶好のグリッドを手にした。
4番手はノリスがアルボンを逆転。6番手以下サインツJr.、クビアト、ストロール、ルクレール、ガスリーというトップ10だった。
順位 | # | ドライバー | エンジン | タイム | 差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス フェルスタッペン | Honda | 1'35.246 | ||
2 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 1'35.271 | 0.025 | |
3 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 1'35.332 | 0.086 | |
4 | 4 | ランド ノリス | Renault | 1'35.497 | 0.251 | |
5 | 23 | アレクサンダー アルボン | Honda | 1'35.571 | 0.325 | |
6 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Renault | 1'35.815 | 0.569 | |
7 | 26 | ダニール クビアト | Honda | 1'35.963 | 0.717 | |
8 | 18 | ランス ストロール | Mercedes | 1'36.046 | 0.800 | |
9 | 10 | ピエール ガスリー | Honda | 1'36.242 | 0.996 | |
10 | 31 | エステバン オコン | Renault | 1'36.359 | 1.113 | |
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