スウェーデン人F1ドライバー、ロニー・ピーターソンの墓石が破壊される事件が発生
先月末、スウェーデンの墓地が何者かに荒らされる事件が発生。1978年にF1イタリアGPで起きた事故により亡くなったスウェーデン人F1ドライバーのロニー・ピーターソンの墓も被害を受けたことが分かった。
写真:: Rainer W. Schlegelmilch
3月29日、スウェーデンのエレブルーに位置する墓地が何者かに荒らされ、多数の墓石が破壊されいたことが分かった。
そしてその中には、スウェーデン人F1ドライバーであるロニー・ピーターソンの物も含まれていた。
スウェーデンの日刊紙『Nerikes Allehanda』が報じたところによると、墓地は29日の夜遅くに襲撃されたが、ピーターソンの墓石を狙った犯行ではなく、ランダムに攻撃されているという。
教会指導者のブリタ・ウェンステン氏は同紙に対して「恥ずべきことだ。(墓石の破壊については)特にピーターソン氏とは関係はない。全てが犯人が無差別に行動したことを示している」と語っている。
ピーターソンは1970年にマーチからF1デビューを果たし、1978年のF1イタリアGPで事故死するまでに計10勝を挙げた。
“スーパースウェード”の異名をとるピーターソンは、スウェーデンで最も成功したレーシングドライバーとして知られており、F1は計123戦に出走、チャンピオンシップでの最高成績2位を記録している。
彼は1978年のイタリアGPでクラッシュを喫すると、足に重症を負った。その結果塞栓症を起こしてしまい、それが原因となって亡くなっている。
ピーターソンの出棺の際には、ニキ・ラウダ、ジェームス・ハント、ジョディ・シェクター、エマーソン・フィッティパルディといったF1ドライバーたちも、その棺の持ち手として含まれていた。
なおピーターソンの妻であるバルブロ氏は、彼の死から数年後に自殺し、現在は同じ墓地に埋葬されている。
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