新人コンビが噂されるハース、代表がドライバー選びに持論「他と同じことをする必要はない」
ギュンター・シュタイナー代表は、ハースが2021年にふたりのルーキーを起用することは“間違いなくリスク”であることを認めたが、同時にチャンスでもあると考えており、ドライバー選びに関する持論を展開した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ハースはロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンと来季以降の契約を結ばないことを既に発表しており、2021年シーズンは新体制で臨むこととなっている。
そのドライバー候補についてはこれまで様々な噂が流れてきたが、現在ではミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピンというFIA F2を戦うふたりの若手ドライバーがチームに加わる可能性が高いと予想されている。現在F2でポイントリーダーのシューマッハーは、F1参戦に必要な障壁はほぼないだろうが、一方マゼピンのスーパーライセンス発給条件をクリアできるかどうかは残り2ラウンドの結果次第となってくる。ただハースに加入することになればチームに大きな財政的支援をもたらすだろう。
仮に上記のラインアップが実現すれば、ハースはニコ・ヒュルケンベルグやセルジオ・ペレスといった経験豊富なドライバーが市場に出回っているにも関わらず、ルーキーふたりを選ぶということになる。ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、2021年のラインアップについてまだ最終決定をしていないと強調しながらも、ふたりのルーキードライバーを走らせることのメリットとデメリットを検討していると語った。
「ルーキーをふたり起用すると決まったわけではないが、ルーキーをふたり起用することについて私の考えを述べることはできる」
そうシュタイナーは言う。
「我々はこのことに関するチャンスはリスクについて話し合っている。もちろんルーキーふたりというのはリスクがある。経験を持った人間がいないのだからね。彼らが何が起こっているのか自分たちで答えを出す必要があるが、それがうまくいかない可能性がある」
「しかし、彼らを進ませたい方向に進ませ、チームと共に成長させることができるというメリットもある」
「やったことがないからといって、うまくいかないとは限らない。確かにうまくいかないというリスクはある。そのことを無視したくはない」
2016年からF1参戦を開始したハースは、これまでルーキードライバーを起用したことがない。2016年はロータスからグロージャンを獲得し、元ザウバーのエステバン・グティエレスとのコンビで参戦をスタートさせると、2017年はグティエレスに代わってルノーからマグヌッセンが移籍。以降2020年まで現在のコンビで戦ってきた。
シュタイナーは、グロージャンの継続起用について批判を受けてきたことを引き合いに出し、ドライバーとの契約に関するアプローチに疑問を呈されるのには慣れていると語った。
「我々は他とは異なるアプローチをしてきた」とシュタイナー。
「数年前、『なぜそんなにロマンを長くキープしているのか』と尋ねられたことがある。他人と同じことをする必要はない。それが上手くいくかどうかは、他でもない我々が判断するのだ」
「我々はリスクを冒してチャンスを掴むんだ。我々がもしふたりのルーキーを選ぶなら、それは考え抜いた上での決断ということだ」
「メリットもデメリットも分かっている。その道で行くならば、なんとかして上手くやっていくだけだ」
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