アルピーヌ代表、”ベスト・オブ・ザ・レスト”獲得の2022年は開発競争の面で「シーズンベストなF1チームのひとつ」
アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、チームは2022年のF1開発競争でも”ベスト”な働きを見せたとして、その成果がコンストラクターズランキング4位という結果に現れていると考えている。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
アルピーヌでチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーはF1の2022年シーズンを振り返り、開発競争という点でアルピーヌはベストな働きをしたチームのひとつだと語った。
アルピーヌは2022年シーズン最終戦アブダビGPでランキング5位マクラーレンに14ポイント差をつけ、コンストラクターズランキング4位を獲得。レッドブル、フェラーリ、メルセデスに次ぐ中団グループのトップを指す”ベスト・オブ・ザ・レスト”で一年を終えた。
マクラーレンが2022年、大型アップデートパッケージを数回に分けてマシンに投入したのに対し、アルピーヌは積極的なアップデートを定期的に実施するというアプローチを採った。
この開発アプローチにより、チームはシーズンを通してマシンのスピードを維持することに成功。その点をサフナウアーは誇りに思っている。
「分析を見てみる必要がある。まだ見ていないので分からないが、アップデート曲線、開発曲線を見て、他のマシンと比べてどうだったのかを確認しなければならない」
そうサフナウアーは言う。
「でもスタート地点からゴール地点まで、我々はベストチームのひとつだったと考えている。メルセデスもそうだったかもしれないね」
Fernando Alonso, Alpine F1 A522
Photo by: Erik Junius
プレシーズンテストではタイムシート上位に食い込むことができず、アルピーヌは新技術規定下でのシーズンを控えめにスタートすることとなった。アルピーヌのローラン・ロッシCEO曰く、バルセロナで行なわれたプレシーズンテスト1回目でチームは”ボロボロ”だったとのことだが、それは信頼性を犠牲にしてまでも、パフォーマンスを追求していくというチームの方針によるモノだとサフナウアーは指摘している。
「最初のテストでは、パフォーマンス限界までプッシュしていたという理由から、いくつかの問題が発生した」とサフナウアーは言う。
「しかし、それは次のことを示している。ひとつは、エンジンやパフォーマンス面でリスクを負うということだ。つまり、信頼性面で守りに入らないということで、それは我々も経験することになった。しかし、我々は信頼性問題を解決できた」
「ふたつ目は、シャシーのパフォーマンスを上げるためには、マシンにパーツを投入する前に、より長い時間、繰り返し作業を行なう必要があるということ。そしてその分、納期に間に合わせるというプレッシャーも生まれる」
「その製造で失敗すると、かなり致命的なことになる。昨年はその両方を経験した。だから、最初のうちはちょっと苦労した」
「しかしその後、マシンのパーツが十分に揃い、マシンを理解できるようになった。そしてアップデートを開始した」
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