41歳にしてポールまであと一歩。アロンソの驚異的な走りにフェルスタッペンは驚かず「努力すればいつかチャンスはやってくるという良い見本」
マックス・フェルスタッペンは、F1モナコGP予選でポールポジションを争ったフェルナンド・アロンソを賞賛。F1で努力を続けることの意義を体現したような存在だと語った。
写真:: FIA Pool
F1第6戦モナコGPの予選は、近年稀に見るような手に汗握るセッションとなった。特にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)によるポールポジション争いは白熱し、最終的にはフェルスタッペンがポールを勝ち取ったが、彼は41歳のアロンソが見せたパフォーマンスを賞賛した。
今季アストンマーチンに移籍したアロンソは、チームの好調さにも後押しされて開幕から上位争いを展開している。今回の予選もQ3で一時トップタイムをマークし、2012年以来のポール獲得かと思われたが、土壇場でフェルスタッペンにそれを阻止される形となった。
2010年代前半にフェラーリでタイトル争いに加わって以降は、チームにも恵まれず中団を走ることがほとんどだったアロンソ。しかし、アストンマーチン移籍に伴い、41歳にして再びF1のトップを狙える位置に戻ってきた。
ただフェルスタッペンは、このことは決して驚きではないと語る。
「驚くようなことではないよ! 僕はフェルナンドが走っているF1を見て育った。彼のスタイルも好きだし、彼が41歳の今もここにいることも本当にすごい」
「彼は人々にとって素晴らしい見本になっている。自分を信じて努力を続けて、いつかチャンスがやってくると信じ続ければ、何かを成し遂げることができるということだ」
「彼はまさにそれを実践しているし、自分自身の生まれ持った才能も発揮している」
またフェルスタッペンは、モナコでのポールは劇的なものだったが、キャリア最高のポールポジションではなかったとして、シンプルに「十分な仕事」ができたと振り返った。またセクター2の時点でアロンソから後れをとっていると知らされた時は、最終セクターで妥協すべきではないと感じて全身全霊を尽くしたという。
「そう(ベストだった)とは思わないけど、上々の出来だったと思う。ここで初めてのポールを獲れて嬉しい」
「ここは走っていて本当に忙しい。Q3ではみんながクリーンな走りができて、限界までプッシュできて良かったと思う」
「セッション全体はうまくいった。1周目はタイヤの摩耗に苦しんだし、全てまとめることに苦労した。ただ(アロンソが)タイムを上げたからそれをやり遂げないといけないと思ったし、最後のセクターまで僕らが負けていることは分かっていたから、最後の最後までリスクを冒してプッシュしないといけなかった」
オーバーテイクが極めて難しいことで知られるモナコでは、スタートがレース展開を大きく左右する。つまり、2番グリッドのアロンソにとっては、スタートでフェルスタッペンを交わすことができれば優勝に大きく近付くことになる。
アロンソはアストンマーチンがレッドブルに対してスタートでわずかなアドバンテージがあるとしつつも、1コーナーまでの距離が短いため、そこでフェルスタッペンを抜くチャンスはあまりないと考えている。一方のフェルスタッペンも、課題としてきたスタートも今はあまり心配していないと語った。
「確かにそう(スタートは問題)だったけど、マイアミでは良いスタートができた。シーズン序盤でうまくいかなかった理由も分かっているけど、それについては何も言えない。とにかく、今はもうそれほど心配していない」
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