F1にオーストラリア黄金時代が到来する未来も? リカルド、同郷後輩の活躍を喜ぶ
マクラーレンのダニエル・リカルドは、同じオーストラリア出身のオスカー・ピアストリがF2を席巻するとは思っていなかったと話し、同郷の次世代ドライバーの活躍を喜んでいる。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
マクラーレンのダニエル・リカルドは、自分と同じオーストラリア出身のオスカー・ピアストリがFIA F2選手権で圧倒的な成績を残すとは予想していなかったとしつつも、次世代の才能あるドライバーが台頭してきたことが「とても嬉しい」と語った。
メルボルン出身のピアストリは2016年にシングルシーターへの挑戦を開始。2019年にフォーミュラ・ルノー・ユーロカップでチャンピオンを獲得すると、2020年にはFIA F3選手権に名門プレマから参戦。挑戦初年度でチャンピオンに輝いた。
2021年、F2へとステップアップしたピアストリは5勝をマークする活躍でシリーズを支配。ランキング2位となったチームメイト、ロバート・シュバルツマンに60.5ポイント差をつけてタイトルを獲得した。
3年連続でタイトルを獲得し、ステップアップを続けてきたピアストリ。2022年にF1のシートは得られなかったが、アルピーヌF1チームのリザーブドライバーとなり、2023年のF1デビューを目指している。
リカルドは、同じオーストラリア人のピアストリの成長を間近で見ており、彼がチャンピオンシップを支配したことに感銘を受けたと語った。
「ああ、ワイルドだね。彼はただ勝っただけでなく、支配したんだ」
「本当に彼を期待していた人はあまりいなかったと思う。タイトル争いもそうだけど、気持ちよく勝っていたことが大きい」
「彼に才能があることは皆分かっていたと思う。僕もそうだけど、彼があれほどチャンピオンシップを支配するなんて誰も予想していなかったと思う」
オーストラリアのファンにとって心強いのは、さらに次の世代も台頭しつつあることだ。それがジャック・ドゥーハンだ。
2輪ロードレース界のレジェンド、ミックを父に持つドゥーハンは、FIA F3挑戦2年目に4勝をマークし、ランキング2位を獲得。さらにF2のラスト2ラウンドにもスポット参戦し、サウジアラビアでいきなりポイントを手にすると、アブダビでは予選2番手タイムを叩き出す速さを見せつけた。
リカルドは、オーストラリアの若手ドライバーの状況が上向いていることを喜んでいる。
「(F2最終戦アブダビで)ピアストリとジャックがフロントロウを独占した。新進気鋭の若手オージーが活躍しているのは、とても嬉しいことだね」
ピアストリは2022年、アルピーヌのリザーブとしての役割に集中し、あまりレースには参戦しない見込み。一方、ドゥーハンはヴィルトゥオーシ・レーシングからF2に本格挑戦する。チームメイトは佐藤万璃音だ。
これまで、16人のF1ドライバーを輩出し、アラン・ジョーンズ(1980年)とジャック・ブラバム(1959~1960、1966)というチャンピオンを生んでいるオーストラリア。近い将来、リカルドに加えて複数人のオーストラリアン・ドライバーがF1を戦う、黄金時代が到来するかもしれない。
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