フォーミュラEで大クラッシュ発生「リンが僕の頭上を飛行機のように飛んでいった」とエバンス
フォーミュラEディルイーヤePrixのレース2でアレックス・リンが病院に搬送された“飛行機事故”のようなクラッシュについて、ミッチ・エバンスが説明した。
2020-2021フォーミュラE第2戦ディルイーヤePrixのレース終盤では、複数のマシンが絡むクラッシュが発生した。その中でもマヒンドラのアレックス・リンのマシンは上下逆さまとなってバリアに激突し、レースは最終的に赤旗が掲示されてそのまま終了となった。
マヒンドラによると、リンは事故後病院に搬送されたものの大事には至っておらず、CTスキャンの結果を受けて退院したという。
事故は26周目に起こった。リンはジャガーのミッチ・エバンスと14番手を争っていたが、この日最大のオーバーテイクポイントとなっていたターン18のブレーキングゾーンで2台は接触した。
リンのマシンは宙を舞った後、逆さまになって着地してそのままアスファルトランオフを滑っていった。そしてTecProバリアに激突し、外側のコンクリートウォールとの間でストップした。
エバンスはmotorsport.comに対し、自らの見解を次のように語った。
「良いアクシデントとは言えなかった。僕はターン18に向けて必死にアレックスからポジションを守っていたら、彼は壁の近くまで来てたんだ」
「僕はもう後戻りできなかった。スペースはあったか? それはリプレイを見てみないと分からないけど、あったと思いたい。僕が間違ったことをしていなければいいけど」
「とにかく彼は僕のリヤタイヤにぶつかって、飛行機のように飛んでクラッシュしたんだ。本当に酷いクラッシュだった」
事故直後はフルコースイエロー(FCY)が出されていたが、その後セーフティカーが出動。しばらく隊列をコントロールしていたが、残り3分で赤旗が出されレースは終了となった。
事故直後、マシンを降りて真っ先にリンの元へ駆けつけていたエバンス。彼はリンの状態についてこう語った。
「彼とは話したよ」
「彼は問題なさそうだったけど、ショックを受けた後に何も異常が起きないことを確認するために予防措置として(病院に)行ったんだ」
「僕の頭上に彼が見えた瞬間もあった。あれは良いシーンではなかった。でも彼が大丈夫だったということが肝心だ」
「彼が壁に突っ込んでいくのを見て、僕はマシンを降りて彼の無事を確認しに行った。こういうものは見たくない。彼は友人でもあるからね」
「すぐにリプレイが上がることを祈るよ。でもこれはレーシングインシデントだと思っている」
リンは今回のイベントで病院へと搬送されたふたり目のドライバーとなった。予選前のプラクティスでは、ヴェンチュリのエドアルド・モルタラがブレーキトラブルにより大クラッシュ。このトラブルが解決するまでの間、メルセデス製パワートレインを積むヴェンチュリとメルセデスワークスチームは出走を許可されず、予選を欠場する羽目となった。
なおモルタラはマシンの修復が間に合わず決勝には出場しなかったものの、レース2のグリッドには姿を表していた。彼は次のように語った。
「大丈夫だと思っている。完璧な状態と言うと嘘になるけどね。クラッシュでは大きな痛みを感じたんだ」
「重傷を負わずに済んだことは幸いだった。このことは忘れたいというのが正直な気持ちだ」
「まるで乗客のような気分だった。ブレーキが効かなくて、僕にできることは何もなかった。正直言って『もうこれで終わりだ』と思ったよ」
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