フォーミュラEがサポートシリーズ構想を説明。Wシリーズに次ぐ“女性フォーミュラ”発足の可能性も?
フォーミュラEは将来的に新たなサポートシリーズ設立を考えており、そのコンセプトには女性限定の選手権やメーカーが支援するワンメイクシリーズ、若手によるジュニアカテゴリーなどが挙がっているようだ。
写真:: Andreas Beil
2014年に創設され、現在7シーズン目を迎えているフォーミュラEは、併催されていたジャガーIペース eトロフィーが昨季限りで終了したことにより、現在はそのタイムテーブルに余裕がある状態となっている。そのため、フォーミュラE側は新たなサポートシリーズの導入を目指しているようだ。
フォーミュラEの共同設立者であるアルベルト・ロンゴはmotorsport.comに対し、フォーミュラEはサポートシリーズの導入を積極的に推し進めていきたいと語った。しかしその一方でCEOのジェイミー・ライグルは、新車両規則『Gen3』がスタートする2022-2023シーズンまでそれは最優先事項ではないと言う。
ライグルは次のように語った。
「我々はGen3の導入を控えている。マシンは新しくなり、レースフォーマットや開催都市も変わる可能性がある。我々がやるべきことのトップ3を考えた時、それ(サポートシリーズ設立)は入っていない」
ただライグルも、新型コロナの影響などもありダブルヘッダー開催が主流になったことで、フォーミュラEはタイムテーブルを試行錯誤できるようになったと付け加えた。
「我々はタイムスケジュールが自由になった。レース前日にイベントを行なうこともできるし、当日にもできる。(サポートレースを実施することは)大いに検討している」
Iペース eトロフィーの後継となるサポートシリーズがどのようなものになるのかを尋ねられたライグルは、メーカーが支援する選手権だけでなく、“女性によるプラットフォーム”も考えられると示唆した。
「私としては、間違いなく若者の育成というのが方向性になると考えている」
「さらにはジェンダーという切り口もあるし、それはとても興味深いと思う」
「あとは我々のパートナーとなっているメーカーが、レースプログラムと市販車を結び付けて何をしたいか、ということもある」
「私はこれら3つの機会があると考えている。これらをミックスさせることも、並行して行なうこともできる」
現在は、女性のみで争われるフォーミュラカー選手権としてWシリーズが存在しており、これはF1のサポートレースとして開催されている。フォーミュラEもその対抗策として、電動フォーミュラ版のWシリーズを提案するつもりなのか? そう尋ねられたライグルは次のように答えた。
「我々は、自分たちが解決しなければいけない問題は何なのかについて、自問自答しないといけない」
「フォーミュラEには、このスポーツの頂点に立とうとするドライバーを惹きつけ、育成するという使命があるのだろうか? 何か解決すべき問題があるのか? 私にとってはそれが完全に明確になったわけではない」
「今日のスポーツにおける大きなテーマは何か? 持続可能性もそのひとつだろう。我々はこのテーマに熱心に取り組んでいる」
「ジェンダーの多様性も大きなテーマだ。サッカーやバスケットボール、バレーボールなど大きな組織では、女性のプラットフォームを確立するための計画が立てられている。我々もそれに目を向けるべきだ」
「そして何より、どうやってフォーミュラEを成長させるのか? そのための最良の方法は何なのか? そういったことの方が重要だ」
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