フォーミュラE、ローマePrixの開催は「奇跡に近い」ドライバーたちがイベント実施の努力に感謝
イタリアで非常事態宣言が延長されている中、ローマePrixの開催が実現したことについて、フォーミュラEのドライバーたちは奇跡に近いと考えている。
写真:: Sam Bagnall / Motorsport Images
4月10・11日にダブルヘッダーで開催されるフォーミュラEローマePrix。ドライバーたちは、非常事態宣言中のイタリアでレース開催が実現したことは奇跡に近いと考えている。
イタリア政府は今年1月半ばに、国家非常事態宣言を4月末まで延長することを決定。非常事態宣言の延長は、昨年7月と10月に続き3度目だ。ローマがあるラツィオ州は、最も厳しい制限措置がなされるレッドゾーンからオレンジゾーンへと変更されたが、それでも夜間の外出や都市間の移動は禁止されている。
新型コロナウイルスが流行し始めてから、フォーミュラEは常設サーキットや公園、空港跡地などでレースを行なってきた。ヨーロッパに限って言えば、正真正銘のストリートコースでフォーミュラEのレースが行なわれるのは、2019年6月のスイス・ベルンePrix以来となる。
アウディのルーカス・ディ・グラッシは、レースの開催が可能になったことを賞賛し、次のように述べた。
「フォーミュラEと、このレースの開催を可能にしたローマの皆さん、おめでとう」
「この週末、正しいプロトコルとすべてのものが揃った状態でレースに臨めたことは、奇跡と言っても過言ではない」
「今回のようにストリートトラックでのレースに戻ることが、僕たちにとってとても大切なことなんだ」
The Marconi Obelisk
Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images
また、2018年にローマePrixが初開催された際に優勝したサム・バード(ジャガー)は「ルーカスが言ったことに同意したい」と語った。
「このイベントを実現させたフォーミュラEとすべての人に、多くの感謝を示す必要がある」
「このような象徴的な都市でレースができていることは、ちょっとした奇跡だ。現状を考えると、驚くべきことだ」
今季のフォーミュラEのスケジュールは未だ流動的で、マラケシュePrixは中止になる見込みが高い。これを受けてローマePrixおよび、バレンシア・サーキットで行なわれる次戦もダブルヘッダーに変更された。なお、現在発表されているカレンダーは6月6日のチリ・サンティアゴのレースまでであり、シーズン後半のカレンダーについては今月末に発表されると考えられている。
メルセデスのニック・デ・フリーズは、ローマのストリート・サーキットでのレースは「本物のフォーミュラE」だと付け加えた。
「これこそがフォーミュラEだ。このチャンピオンシップのDNAなんだ。僕たちは都市の中心部にサーキットを築くことをプッシュし続けるべきだと思う」
「本物のフォーミュラEを体験できるのをとても楽しみにしているよ」
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