緊急事態宣言解除を受け、国内モータースポーツも再開へ。JAFが対応方針を発表
新型コロナウイルスの影響で開催がストップしていた国内モータースポーツだが、スーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久など主要カテゴリーについては7月以降に順次再開していく方向で調整が進んでいるようだ。
日本自動車連盟(JAF)は5月27日、新型コロナウイルス感染拡大で中断していた国内モータースポーツ活動の再開について方針を発表。主要カテゴリーは、7月以降順次開催されていく形になるようだ。
本来なら3月から、2020年シーズンの国内の各モータースポーツが本格的に始まる予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、中止や延期の対応が相次いだ。主要カテゴリーで見るとスーパーGTは開幕5戦、スーパーフォーミュラは開幕4戦、スーパー耐久も開幕3戦が当初の予定で開催されないことが決定。JAF公認競技会、JAF認定ライセンス・公認審判講習会等も6月30日までは開催をしないという方針が打ち出されていた。
その後もmotorsport.com 日本版でスケジュールに関する取材を進めてきたものの、緊急事態宣言下で先行きが不透明だったこともあり、レーススケジュールの再設定に関する話はなかなか前に進んでいないようだったが、5月25日に全面的に緊急事態宣言が解除されたことを受け、ようやく国内モータースポーツも段階的に再開していく動きが見え始めた。
この日JAFから発行されたリリースによると、JAF公認競技会については、開催環境の構築状況により6月以降段階的に再開し、全日本選手権などの全国的な競技会は7月以降段階的に再開されていく模様だ。なお延期や中止の対応とった大会カレンダーについては6月以降に再設定される。これによりスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久など国内主要カテゴリーの改訂カレンダーは6月以降の発表になるのではないかと見られている。
一方、F1日本GPやWRCラリー・ジャパンなどFIA世界選手権カレンダーに記載されているイベントについては日程変更はせずに固定。延期届けがすでに出されているイベントについては、上記の再開方針に合わせて再編成される。また中止の発表がされたものについては、復活登録も認められるという。
またJAFからは、新型コロナウイルスの基本的な感染対策のあり方についても示された。
モータースポーツは屋外で行なわれ、身体的接触を伴う競技ではないと明記されつつも、参加するチームメンバーは可能な限り少ない人数で構成され、大会の開催期間や時間は可能な限り短く設定し、サポートプログラムや付帯会議は実施しないとされた。また外国籍のドライバーのための参加や検疫のルールについても現在検討されているという。
また密室での人と人の接触を避けることが推奨され、準備のための打ち合わせや集会等は電話やweb等の“対面方式”を採用するよう強く推奨。大会期間中も細かな対策を施すよう、細々とした方針が示されている。
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