【セブリング12時間】キャデラック表彰台独占。レクサスGT3は完走
ウェイン・テイラー・レーシングのキャデラックがセブリング12時間を制した。キャデラックは表彰台を独占。レクサスRC F GT3は完走を果たした。
現地時間3月15日から18日にかけて、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のセブリング12時間が行われた。
第65回目の開催になるセブリング12時間を制したのは、今季より参戦を開始したキャデラックであり、堂々たる1-2-3フィニッシュを果たした。またレクサスRCFの2台は46号車が総合26位、14号車が総合35位で完走した。
ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)は、セブリング12時間にウェイン・テイラーの息子たちであるリッキーとジョーダンと、アレックス・リンのトリオで参戦。前回のデイトナ24時間に引き続き、勝利を挙げた。
WTRの好機は、レース開始から8時間目に短時間の給油を選んだ時に迎えた。その後、ステアリングを託されたリンは、それまで先導していた5号車アクション・エクスプレス・キャデラック(AXR)を抜き、以降のレースをリードした。
最後のスティントを担当したのはリッキー・テイラーだった。リッキーはペースを完全にコントロールし、WTRに今季2勝目をもたらした。
AXRの2台目である31号車は、ターン17でニッサンDPiをドライブするヨハネス・ヴァン・オーバービークに激突されたため、ピットで作業することになった。修繕までに4ラップ分の時間を要したが、最終的には3位入賞することができた。
85号車JDCミラーのオレカが、LMP2クラスでトップ。総合4位でレースを終えた。一方、レベリオンのオレカは、序盤のスティントで、スターターやオルタネータなどがトラブル発覚したため、クラス最下位となった。また2台のESMのニッサンDPiも機械的な不具合によりリタイヤとなった。
またデイトナではマシントラブルが重なり無念のリタイヤとなったマツダDPiは、55号車が総合29位、70号車は40位で完走を果たした。
GTLMクラス:ピットイン戦略が命運分ける
ポールポジションの67号車フォードは、グリッドスタート時にトラブルを抱えたため遅れをとったが、2時間後には首位を奪還する。
フォードは事前の計画に固執した戦略を採った一方、コルベットやフェラーリ、ポルシェはレース開始から9時間後のフルコースイエローフラッグに即座に反応し、積極的なピットインを行った。
その戦略の違いがレースの命運を分け、フォード勢は、911号車のポルシェや3号車コルベットに先行を許すこととなった。
しかしポルシェは、最後のピットストップでタイヤ交換を行なった際に、右リヤタイヤのホイールガンが故障してしまったため、タイムロスしてしまう。これによりポルシェはクラス2番手から5番手に落ちる。
夜の涼しさでパフォーマンスを発揮するポルシェだが、次は左フロントタイヤのパンクによって再びピットインを強いられた。またその時にエアガンのホースの上を走行してしまったポルシェは、ドライブスルーペナルティを受け、クラス7位まで順位を落とした。
コルベットを追う67号車フォードとリシ・フェラーリは、最後のラップでスピンを喫したため、66号車フォードがそれらを抜き去り2位に上がる。しかしコルベットには届かず、そのままクラス2位でフィニッシュ。ヤン・マグヌッセン、アントニオ・ガルシア、マイク・ロッケンフェラー組の3号車コルベットがクラス優勝を果たした。
GTDクラス:ライリー・メルセデスが健闘
セブリング12時間GTDクラスを制したのは、33号車ライリー・モータースポーツのメルセデスAMG GT3だ。レースの後半でスクーデリア・コルサのフェラーリがピットインを決行し、新品タイヤでの追い上げを仕掛けてきたが、ライリー・メルセデスはそれを退けた。
75号車ライリー・メルセデスは、タイムペナルティを被りながらも健闘し3位に入賞した。
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Sebring 12 Hours
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