”現役ベスト”のMotoGPライダーはクアルタラロ? クラッチローが太鼓判「ヤマハのバイクで同じことができる者はいない」
カル・クラッチローは、グリッド上で最高のライダーはヤマハのファビオ・クアルタラロであり、ヤマハのバイクで彼が成し遂げたことは他の誰にもできないと考えている。
2021年のMotoGPチャンピオンであるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、2022年もタイトル争いを展開。最終戦バレンシアGPまでタイトル獲得の権利を残したが、逆転の条件はクリアできず、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがチャンピオンに輝いた。
クアルタラロの今季勝利数が3勝だったのに対し、バニャイヤは7勝をマーク。ポールポジションはクアルタラロが1回に対し、バニャイヤは5回だった。ただリタイアはバニャイヤの方が多く、最大で91ポイントまで広がった差を逆転してのバニャイヤの戴冠だった。
ドゥカティは計8台がシーズンを通じて総合的に高いパフォーマンスを見せた一方で、ヤマハはクアルタラロが孤軍奮闘。クアルタラロが248ポイントを獲得したのに対し、チームメイトのフランコ・モルビデリは最高位7位の42ポイント止まり。サテライトチームであるRNFもアンドレア・ドヴィツィオーゾ、その後任を務めたクラッチロー、ダリン・ビンダー3人で37ポイントの獲得に留まった。
クラッチローはヤマハのテストライダーを務め、ドヴィツィオーゾが引退したことによりシーズンラスト6戦に出場した。クアルタラロがグリッド上でベストのライダーであると彼が主張するのは、彼がヤマハのバイクに乗っている経験を踏まえたモノであり、「あのマシンでポイントを獲得しようと考えることさえ難しい」からだという。
バレンシアでmotorsport.comがクラッチローに、クアルタラロが2022年のトップライダーだと思うかと訊くと「ああ、そう思う。彼のために僕がテストしているからとか、そういうことではないよ」と答えた。
「でも彼が乗っているバイクについては知っているし、彼は現状グリッドで最高のライダーだ。なぜなら、あのマシンで彼がやっていることをできるライダーは、このグリッドには他にいないと思っているからね」
「それがシンプルな事実なんだ。ペッコ(バニャイヤの愛称)はチャンピオンシップで素晴らしい走りをしたし、ドゥカティも素晴らしい仕事をしたのだから、ペッコを非難する必要はない。彼は素晴らしいライダーなんだ」
「ファビオが彼より優れていると言っているわけではない。ファビオはやってきたことはとても素晴らしいことだと思うし、難しいことなんだ」
「正直なところ、あのマシンでポイントを獲るというのは難しいことなんだ。だから、彼がやったことは信じられないことだし、来年に向けて修正しなければならない」
バレンシアGP後のポストシーズンテストは、来季に向けた最初のテストとなったが、クアルタラロは新エンジンに期待していたほどのパフォーマンスがなかったとコメントしている。まずはこの状況を解決することが、ヤマハにとって重要な仕事になってくるだろう。
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