グレシーニの死後に“強い”アプリリアが実現……アレイシ・エスパルガロ「そんなのあんまりだ」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、チームを率いていたファウスト・グレシーニが新型コロナで死去した後になってRS-GPがこれまでで最強の姿を見せていることについて、「そんなのはあんまりだ」だと語っている
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年2月、WGP125ccで二度チャンピオンに輝いたファウスト・グレシーニが、新型コロナウイルスとの闘病の末、この世を去った。
彼の率いたアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは今季、開幕前のテストからこれまでよりも大きく戦闘力を上げていることを示しており、開幕戦カタールGPではアレイシ・エスパルガロが7位入賞を記録する好調さだった。しかし、グレシーニは自身のチームの活躍を見ることは叶わなかった。
第3戦ポルトガルGPでMotoGPは、同じ週末にグレシーニの地元であるイモラで行なわれたF1と共に、黙祷を実施。その週もエスパルガロは好調であり、6位を勝ち取っている。
ただエスパルガロは、2021年の新型マシンが好調を見せていることに嬉しさ以外の感情も抱いている。活躍が、グレシーニが死去した後になってしまったからだ。
「僕は、自分たちの仕事を誇りに思っているし、彼もこれを見てくれていると信じている」
「でもとても悲しくも思っている。アプリリアで5年目のシーズンだけど、どうして彼が亡くなった後にこうして速くなったシーズンを過ごさなきゃいけないんだ?」
「そんなのはあんまりだ。こうして好結果でレースを終えた後ガレージに戻ると、彼のことが恋しくてたまらない」
「ファウストは僕のポテンシャルをすごく信じてくれていた。僕の才能を昔から信じてくれていたチームマネージャーの1人だ」
「今、彼はここに居ないけど、僕は彼のバイクそして彼のプロジェクトで先頭を争っている。それには憤りが湧いてくるよ」
「でもとにかく、MotoGPとF1で同時に行った黙祷は、彼がどれほど大きく、重要な存在だったのかを示してくれたものだったと確信している」
またエスパルガロは、ポルトガルGPでは路面温度の上昇もあり、レース中には問題も発生してしまったが、当初はもっと表彰台に近づけるだろうと考えていたようだ。そして、2021年シーズン中にアプリリアが表彰台を獲得できると確信していると語った。
「ステップバイステップだ。シーズンはとても長い」
「僕らはチャンピオンシップで6位で、この3戦のほとんどで表彰台争いの集団で戦っている。これはかなりの自信をもたらしてくれるよ」
「一歩一歩自信も深めていけるだろうし、表彰台も争えるだろう」
「ウォームアップの後はそれが可能だと本当に思っていた。ただ路面温度の問題があって、グリップが低くてタイヤがかなりスピンしてしまったんだ」
「とにかく、僕はパフォーマンス全体に満足している。アプリリアのマシンでMotoGPの6位に入るのは重要な結果だったけど、次戦ヘレスではもっと(表彰台に)近づけると思っている」
「今年は一歩一歩表彰台に近づいていく……100%そのつもりだ。来年を待つつもりはないよ」
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