【スーパーGT】前年王者スバルに受難……岡山テストはステアリング効かずクラッシュも、開幕戦向けセットアップには目処か
2021年のスーパーGT・GT300クラス王者のスバルは開発テスト、公式テスト共にアクシデントに見舞われてしまったが、開幕戦に向けたセットアップの方向性はつかむことができたようだ。
写真:: Masahide Kamio
2021年シーズン、スーパーGT・GT300クラスで悲願のシリーズタイトルを獲得したスバル/STI。連覇に向けて快調なスタートを切りたいところであったが、開幕戦の舞台である岡山国際サーキットでのテストで2度のアクシデントに見舞われてしまった。
彼らは岡山での公式テストに先駆けて同地で4日間の開発テストを実施していたが、その最終日、最終セッションでアクシデントが発生。フロントとボディ左側にダメージを負ってしまった。公式テストには修復を間に合わせることができたが、一部カーボン地やスポンサーデカール無しのボディで走行を行なった。
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Photo by: Masahide Kamio
公式テスト初日は路面温度が30℃にも達するなど、開幕戦が行なわれる4月中旬並みのコンディションに。そのためか、初日を終えたドライバーのフィーリングはあまり良くなかったようだ。
そして2日目午前のセッション中、山内英輝の駆るマシンはウイリアムズコーナーでコースアウト。マシンにダメージを負ってしまったため、午後の走行を取り止めることとなった。
チームを率いる小澤正弘総監督は公式リリースの中で、アクシデントの原因はステアリングが効かなかったことによるものだと説明。そしてテスト初日はコンディションに噛み合わない部分があったものの、2日目の走行で開幕戦に向けたセットアップを掴むことができたと語った。
「コースアウト前にステアリングが効かなくなっていたようで、なんらかの機械的な問題があったと考えられます」
小澤総監督は2日目のアクシデントについてそう説明する。
「先週の集中開発テストでは、シャシーや空力のセットアップはかなり良い仕上がりになっていました。しかし、今週は様子が異なり、セッティング途上のECUだけでなく、サスペンションも条件にマッチしていないと言います」
「気を取り直して、テスト2日目に臨み、開幕戦で使おうと考えているタイヤ、それに合わせるセットアップも掴むことができました。しかし、あとはロングランを走るだけというところでアクシデントが起きてしまいました」
「とはいえ、この時期は条件が変わりやすいのは想定内だし、それでもタイヤ、サスペンション、空力に関するデータ採りはできているので、次の富士テストでしっかり走り込み、開幕戦までには万全の準備を整えておきたいと思います」
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