バゲット、スーパーGTへのインディ式スタート導入には否定的「DTMとは違い、スタートでリスクは冒せない」
#17 Astemo NSX-GTのベルトラン・バゲットは、レースを盛り上げるためにスーパーGTにインディ式スタートを導入する必要はないと語った。
Practice Start(GT500)
Masahide Kamio
今週末に開幕が迫るスーパーGTでは、伝統的にローリングスタートが採用されてきた。しかし先月富士スピードウェイで行なわれた公式テストでは、2列に並んで各車が接近したままスタートする『インディ式』のスタート練習が両日共に実施された。スーパーGTのプロモーターであるGTAは、最終的にこの方式のスタートを導入する可能性があると示唆している。
この方式のスタートは、2019年に富士で行なわれたスーパーGTとDTMの交流戦でも採用された。DTMは2017年からこの手順を採用しており、それに合わせた形だ。
しかし、#17 Astemo NSX-GTのドライバーであるベルトラン・バゲットは、耐久レースに近い性質を持つスーパーGTのレースには、インディ式スタートは適しているとは考えておらず、クラッシュのリスクが高すぎると語った。
「(インディ式スタートを導入しても)そんなに変わらないと思う」
バゲットはそうmotorsport.comの取材に応えた。
「スタート時にはお互いに少し近い距離にいるけど、グリーンライトが点灯すると僕たちは離れてしまっている」
「DTMと同じように、みんなが本当にひと塊になるというのはとても難しいことだと思う。スーパーGTは1シーズンに8レースしかないし、耐久レースなんだ」
「DTMはスプリントレースであり、1シーズンのレース数が多いから、より多くのリスクを冒すことができる。僕たちはスタートでクラッシュするわけにはいかないから、同じシステムを採用するのは難しいんだ」
「レースフォーマットが全く違う。スタート時に大きなリスクを負いたいとは思えない。DTMではオーバーテイクが難しく、レース時間が短いので、そういう傾向が強いのかもしれない」
共通の技術規則である”Class1”を採用していたスーパーGTとDTMの大きな違いのひとつが、スタート方式の違いだった。
DTMは2017年にセーフティカー後のリスタートをインディ式に変更。ファンから好評を博していたが、レースのスタート時はグリッドからのスタンディングスタートを採用してきた。
だが今季からDTMはClass1規定を廃し、GT3マシンを使うシリーズへと意向。これに伴い、DTMではスタンディングスタートは廃止される予定だ。
Start action
Photo by: Andreas Beil
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