セバスチャン・オジェ、ラリー・ジャパンでの”過酷な戦い”を覚悟「誰もがゼロスタート。早く適応するのが重要だ」
TOYOTA Gazoo Racingのセバスチャン・オジェは、いよいよ今週末に開催されるラリー・ジャパンについて、非常に厳しいラリーになるだろうと語る。
写真:: McKlein / Motorsport Images
今週末、愛知・岐阜を舞台にしたWRCラリー・ジャパンがついに開催される。このラリーを前に、TOYOTA Gazoo Racingのセバスチャン・オジェは、厳しいイベントになるだろうと覚悟している。
ラリー・ジャパンはかつて北海道を舞台に開催されたが、2010年を最後に開催が終了。しかし2020年に、愛知・岐阜に開催地を移して復活することが決まった、ただこれが決まった後、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大したことを受け、2020年と2021年の開催が中止となった。そして今年、ようやく開催を迎えられることになった。
ただこの新しいラリー・ジャパンのコースは、ドライバーたちにとっては厳しいモノとなるかもしれない。北海道でのラリー・ジャパンは、狭いグラベルのコースが中心だった。しかし愛知・岐阜を舞台とした今回のラリーは、ターマックを中心とした19のステージで構成されている。そしてこのコース特性と設定されたルートは、かなり難しいようだ。
以前のラリー・ジャパンでは優勝経験(2010年)もあるオジェは、今回のラリーは以前とは全く異なるものであり、かなり厳しいラリーになると語った。
「ラリー・ジャパンに挑むのを、とても楽しみにしている。このラリーはトヨタのドライバーとしては、間違いなくハイライトになる。しかしながら過去2年間開催がキャンセルされなければいけなかったことは、失望も大きかった」
そうオジェは語った。
「僕は日本が大好きで、いくつか良い思い出もある。以前、一度だけラリー・ジャパンに出たことがあるが、そのラリーでは勝つことができた。勝率100%維持するというプレッシャーがあるね」
「ただ、今回のラリーはこれまでとは全く異なるモノになるだろう。これまで見たモノからすれば、非常に厳しいラリーになる。でも、誰もがゼロからのスタートだ。そして、できるだけ早く適応しなければいけない。完全に新しいラリーに挑戦するのは、いつも大好きだよ」
「今回の経験は特別なモノになると確信しているし、楽しみにしている」
オジェのチームメイトであるエルフィン・エバンスとカッレ・ロバンペラも、この見解に同意する。
「個人的には、前回のスペインでのラリーはベストなモノではなかった。だから日本でのラリーで改善点を見つけ、来年に向けて良い形の準備になればと思っている」
そうエバンスは語った。
「僕は2019年に、いくつかのステージのレッキをした。そこで覚えていることからすれば、コースはとても狭く、曲がりくねった非常に厳しいモノだった。また、速くて流れるような特性の部分もあった。ラリー中に対処しなければいけない特性の変化が、おそらくたくさんあるんだろう」
一方でロバンペラは、チャンピオンとなったシーズンを締めくくる重要なラリーだとしながらも、非常にトリッキーなイベントになると考えている。
「ようやくラリー・ジャパンに挑むことができて嬉しい」
ロバンペラはそう語る。
「特に今年は、チームと素晴らしいシーズンを過ごして、良い結果とチャンピオンを既に手にしているんだからね」
「それはつまり、チームがリラックスして日本に行き、ホームラリーを楽しむことができるということを意味する。全力でプッシュして、最後に本当に良い結果が得られることを願っている」
「3年前にいくつかのステージを見た。本当にトリッキーなイベントになるだろうね」
「コース幅が広くてスムーズな区間もあれば、かなり路面が汚れている可能性のある、非常に狭い森林セクションもある。慣れていない道があるし、ペースノートに書くべき新しいことがたくさんある。難しいレッキになりそうだ」
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