WRCラリージャパンついに開幕！　全クルーが太鼓をひと打ち、SS1に“出陣”

　愛知県・岐阜県を舞台に開催される2022年世界ラリー選手権（WRC）第13戦（最終戦）ラリージャパン。11月10日（木）には同大会最初のスペシャルステージ（SS）であるSS1に先駆けて、盛大なオープニングアクトとセレモニアルスタートが行なわれた。

　北海道での2010年大会以来、実に12年ぶりの開催となるラリージャパン。WRC日本ラウンド自体は2020年に復活する予定だったが、コロナ禍の影響もあってここ2年は開催断念が続いており、今年ついに開催実現に至った。既にドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルを獲得しているTOYOTA GAZOO Racing WRTにとっては凱旋レースであり、また最高峰クラスを戦う唯一の日本人ドライバーである勝田貴元（TOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generation）の活躍にも注目が集まる。

　大会初日である10日はまず午前中にシェイクダウンが実施され、SS1『鞍ケ池公園』を逆走するようなルートで、各チームが車両の状態をチェックした。

　そして15時45分からは、サービスパークである豊田スタジアムでオープニングアクトが行なわれた。パフォーマンスを披露したのは、愛知県春日井市を拠点に活動する和太鼓ユニット『転輪太鼓打乱漢獅闘～SEED～』で、力強いパフォーマンスで会場を盛り上げた。そして『グレート家康公「葵」武将隊』が戦国時代の合戦さながらの殺陣やかちどきを披露し、さらにボルテージを上げていった。

Photo by: Motorsport.com / Japan

　そしてその後は愛知県の大村秀章知事や自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の古屋圭司会長らが挨拶。スポーツ庁の室伏広治長官も出席し、先月行なわれたF1日本GPに来場したことを引き合いに「3日間で20万人が集まり、モータースポーツの人気を示すことになった。モータースポーツの人気がさらに高まるよう期待している。スポーツ庁としても、モータースポーツの魅力や新たな価値を生み出すために取り組んでいきたい」と述べた。

　そしてついに、参加全クルーがSS1へと向かうセレモニアルスタートが行なわれた。エントリーした1台1台がアーチの下でマシンを停車させ、ドライバーとコ・ドライバーがパフォーマンスで使った太鼓を共にひと打ち。“出陣”の狼煙をあげた後にマシンに乗り込んでSS1へと向かっていった。

　ラリージャパンは4日間で合計19のSSが実施される。大会2日目の11日（金）はSS2〜SS7が行なわれる予定だ。