SGT 第6戦|有観客での鈴鹿戦が開幕。公式練習は64号車Modulo NSX-GTがトップ
2020年のスーパーGT第6戦が鈴鹿サーキットで開幕し、公式練習では夏の第3戦でポールポジションを獲得した#64 Modulo NSX-GTがトップタイムを記録した。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで開幕した2020スーパーGT第6戦の公式練習セッションが行なわれ、GT500クラスは#64 Modulo NSX-GT、GT300クラスは#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが、それぞれトップタイムを記録した。
スーパーGTでは前回の第5戦富士から観客を動員して開催しており、今回も朝から多くのファンがサーキットに訪れ、特にヘアピンエリアは、スーパーGT現地観戦を待ちわびていた熱心なファンで埋め尽くされた。
午前9時20分にグリーンシグナルが点灯し、各車一斉にコースイン。予選・決勝に向けてタイヤ選びやセッティングの確認を入念に行なった。最近では初夏の5月下旬や真夏の8月に開催されることが多かった鈴鹿大会だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う変則スケジュールとなり、8月と10月下旬の年2回開催。特にこの10月は、例年は開催されない時期であり、”鈴鹿のスーパーGT”としては比較的涼しい時期のレース開催となった。その影響もあってか、GT500クラスではセッション序盤から1分47秒台のタイムが記録されていた。
セッション前半は#12 カルソニック IMPUL GT-Rがトップにつけていたが、開始40分を過ぎたところで64号車が1分45秒986を記録しトップに浮上。2番手に#8 ARTA NSX-GTが1分46秒247でつけ、ホンダNSX-GT勢がワンツーを独占した。
セッション開始から55分が経過したところで、#244 たかのこの湯 RC F GT3の久保凛太郎がシケイン手前のブレーキング時にバランスを崩し、アウト側のスポンジバリアにクラッシュ。赤旗中断となった。ドライブしていた久保は自力でマシンを降りて無事だったが、マシンは前後ともに大きく損傷してしまった。
約15分の中断を経て10時30分にセッションが再開されると、各車とも引き続き用意していた走行メニューをこなしていた。
10時45分からGT300クラスの専有走行となったが、大きな順位変動はなく、序盤に#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが計測した1分57秒299を上回る車両がなく、そのまま61号車が公式練習のトップタイムとなった。2番手には#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、3番手には#34 Modulo KENWOOD NSX GT3がつけた。
10時55分からのGT500クラス専有走行では、各車ともに新品タイヤを装着してタイムアタックを敢行。まずは今季2度のポールポジションを獲得している8号車(野尻智紀)が1分45秒545でトップに立つと、それを#19 WedsSport ADVAN GR Supra(宮田莉朋)が0.083秒更新した。
ただ、このセッションで最も速かったのは、同地で行なわれた第3戦でポールポジションを獲得した64号車だった。大津弘樹が1分45秒213を叩き出し、公式練習でトップタイムを奪った。2番手には19号車、3番手には8号車が続き、ウエイトハンデの軽い車両が上位を占めた。
セッション前半でトップに立っていた12号車は平峰一貴がタイムアタックのシミュレーションに臨んだもののS字でバランスを崩しスピン。アウト側のスポンジバリアにヒットし、リヤウイングを破損してしまった。不完全燃焼に終わる形となってしまったが、マシンの損傷は軽微で予選出走には問題なさそうだ。
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