今季初のフロントロウ、25号車HOPPYの佐藤公哉「難しい状況だったけど、しっかりアタックできた」
2020スーパーGT第4戦もてぎ。GT300クラスではHOPPY team TSUCHIYAが久しぶりに最前列のグリッドに帰ってきた。
写真:: Masahide Kamio
ツインリンクもてぎで開催中の2020スーパーGT第4戦。不安定な天候の中で行なわれたGT300クラスの公式予選で2番手を獲得した#25 HOPPY Porscheの佐藤公哉は、難しいコンディションの中でもチームの判断を信じてアタックできたのが良かったと語った。
今季からポルシェ911 GT3Rにマシンをスイッチして戦っているHOPPY team TSUCHIYAだが、新しいパッケージになって1年目ということもあり、開幕3戦を終えてポイントを獲得することができていない状況が続いていた。
しかし、今回の第4戦もてぎでは朝の公式練習で4番手につけると、松井孝允が担当したQ1A組で4番手に入りQ2進出を果たした。続くQ2では雨交じりの難しいコンディションで佐藤公哉が渾身のアタックを披露。1分49秒448をマークし今季初のフロントロウを獲得した。
昨年は86マザーシャシーで3度のポールポジションを獲得する活躍を見せていた25号車。序盤戦で苦戦していた分、松井は今日の予選結果に安堵の表情を見せるとともに、Q2での佐藤の走りを讃えていた。
「(久しぶりの上位グリッドは)素直に嬉しいです。午前中の公式練習を考えると4番手あたりが今週の僕たちのポテンシャルだったのかなと思います。もてぎとクルマの相性も良いですし、さらにこういうコンディションで佐藤選手が素晴らしいアタックをしてくれました。この2番手は佐藤選手のアタックのおかげです」
その2番グリッド獲得の立役者となった佐藤は、ドライとウエットの中間というかなり難しいコンディションだったが土屋武士監督の指示を信じて、気負うことなくアタックができたという。
「Q2はスリックタイヤでいきましたが、すごく難しいコンディションでした。(路面状況は)ウエットと言いたくなるんですけど、スリックタイヤが温まれば発動してくれるというギリギリの状況でした。スリックかウエットか、走る前にガレージにいる状態だと、すごく悩む状況でしたが、武士さんからの的確な指示をしてもらって、それを信じて(アタックに)いきました」
「あとクルマのバランスも割と良かったです。濡れているコンディションでもしっかりアタックできました。これでもし雨脚が強くなったら、それもそれで運だと……。けっこう思いのほか気楽にいけましたね」
今シーズンは開幕戦からなかなか上位に食い込めないレースが続いていた25号車だが、その中でも1戦ごとに着実に進化を見せているとのこと。その点については松井もかなり手応えを感じている様子だった。
「ここまで結果では現れていなかったかもしれませんが、第1戦、第2戦、第3戦でやってきたことが着実に身を結び始めていると思います。今までの苦労が実ったのかなと思います」
「ただ、この状態で鈴鹿とか富士に行って同じ結果になるかというと、正直まだ足りない部分があると思っています。そこに関してはしっかり見直さなければいけないところはありますけど、まずは明日のレースをしっかり戦ってポイントを獲得できればなと思っています」
同じく佐藤も、決勝レースではしっかりとポイントを獲得することを意識していきたいと気を引き締めていた。
「昨シーズンはマザーシャシーで前のポジションからたくさんスタートさせてもらいましたけど、その時と比べて戦い方も若干変わってくると思います。当然、周りも速いクルマばかりです。天気に関しては運的な要素もかなりあります。何があっても落ち着いてどっしり構えていければなと思います。とりあえずポイントゲットをしっかりと目標にして、みんなで戦えたらなと思います」
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