ロータス、完全電動ハイパーカーの”構想”発表。2030年には実現可能?
ロータスは、2030年に登場することが想定される電動レーシングマシンの”設計研究”を発表した。ジェット戦闘機の形状に着想を得た空力デザインを取り入れているという。
イギリスのスポーツカーメーカーであるロータスは、同社のコンサルタント部門である”ロータス・エンジニアリング”がデザインした、2030年に実現可能だと想定される電動レーシングマシンE-R9のイメージを公開した。
このマシンは”空力パネル”を備えており、ドライバーの操作もしくはパフォーマンスセンサーにより、自動的に形状が変化するという。これにより空気抵抗が最小になり、コーナーでのダウンフォースは最大化されるという。
その結果、コクピットを戦闘機型のキャノピーで覆われたE-R9は「部分的にはクルマのようにドライブし、部分的にはジェット戦闘機のように飛行する」ことになるとロータスは説明している。
このマシンの設計を主導したロータスのチーフ・エアロダイナミキストであるリチャード・ヒルは、次のように語った。
「我々がやろうとしたことは、今の技術的な部分の限界を押し上げ、将来を想像することだった」
「このロータスE-R9には、我々が開発中の、将来実用化が目指されているテクノロジーが組み込まれている」
「ロータスには、独自の解決策を開発してきた驚くべき歴史があり、モータースポーツでも、そしてロードカーでも、何度もそういうことを行なってきた」
車体構造の開発を担当したルイス・カーも、このE-R9について次のように付け加えた。
「バッテリーのエネルギー/電力の密度は、年々進化していっている」
「2030年までには、両方の長所を活かしたセルを持ったバッテリーを手にすることができるはずだし、ピットストップでバッテリーを迅速に交換する機能もあるはずだ」
このE-R9は、今年生産が開始される予定の完全電動ハイパーカー”Evija”の構造を基に設計されており、各ホイールに1基ずつのモーターが組み込まれている。合計出力は2000bhpを目標としていて、モーターをそれぞれ個別にコントロールすることで、トルクバランスも最適化できることになる。
また火曜日に発表されたイメージ画像のカラーリングは、ロータスF1のイメージが強い黒と金に塗り分けられている。
なおロータスはルノーのアルピーヌブランドと提携し、フォーミュラEへの参戦など、モータースポーツを活用する機会を模索することになっている。
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