「誰より賢く、一貫性があった」マルケス弟、新王者の強さ語る。来季は兄復活で混戦覚悟
レプソル・ホンダのアレックス・マルケスは、今季のチャンピオンに輝いたジョアン・ミルについて、他のライダーよりもずっと頭がよく、安定していたことが戴冠に繋がったと見解を述べた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第14戦バレンシアGPで、2020年シーズンのライダーズタイトル獲得を決めたスズキのジョアン・ミル。その強さについて、レプソル・ホンダのアレックス・マルケスが語った。
アレックス・マルケスはミルの強さについて、その一貫性を挙げている。今季のミルは他の誰よりも多くの表彰台を獲得しており、その回数は7回に上っている。さらに完走した11レースでは、2戦を除いてトップ5フィニッシュしているという点も特筆すべき結果だ。
これはタイトルの有力候補と目されてきたファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)とは対照的なものだ。彼は3勝を挙げたものの、他に表彰台を獲得できておらず、トップ5フィニッシュも1度のみにとどまっている。
「そうだね、彼は一貫性を備えていたと思う」
ミルのタイトル獲得について訊かれたアレックス・マルケスはそう語った。
「彼の持っていたような一貫性を他の誰かが示していたなら、チャンピオンシップはまた違ったものになっていただろう」
「通常、チャンピオンシップではシーズン序盤から誰が王者となるのか明らかに分かることもあるけれど、今年は本当に、本当に不思議だった」
「多くの浮き沈みがあって、特にヤマハ勢はそれが顕著だった。そして(アンドレア)ドヴィツィオーゾも全く一貫性を発揮できなかった」
「だけどミルはそうじゃなかった。彼は賢く理解力があり、スズキにタイトルをもたらすための良い仕事をした。彼は他の皆よりも賢く、そしてより一貫性があったんだ」
MotoGPクラス2年目にしてタイトルを獲得したミルの存在は、自身の最高峰クラス2年目に向けたモチベーションを高めてくれると、彼は言う。ただ来季は兄で6度のMotoGP王者であるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が復帰する予定であることから、より困難な戦いが待っているとも予想した。
「新型コロナウイルスの状況が変化して、いつもどおりのシーズンになることを願っている」と、アレックス・マルケスは言う。
「そして来季は何もかもが変わっていると思う。兄が復帰するだろうし、そうすると色々なことがまた難しくなると思う」
「今年(ミルがタイトルを獲得したことで)MotoGPでは不可能なことはないと、全ての可能性が開かれているんだということを目にできた。それがさらなるモチベーションになるのは事実だ」
「MotoGPでは懸命に努力し、適切なバイクがあれば(2年目にして)世界チャンピオンになれるんだ。これは昇格を目指しているMoto2のライダーたちにとっても良い例になったと思う」
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