レッドブル、”グリッドの乾燥”行為で審議受けるもペナルティなし。アルボンの5位変わらず
レッドブルは、ハンガリーGPのレース前にアレクサンダー・アルボンのグリッドを乾かそうとしたとして審議を受けたが、ペナルティは出されなかった。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
レッドブルはF1ハンガリーGPの決勝前、アレクサンダー・アルボンのグリッドをブロワーで乾かしていたとして、スチュワードが審議を行なったが、ペナルティは出されなかった。
ハンガリーGPの決勝を前に、ハンガロリンクは通り雨に見舞われ、路面が濡れてしまった。各車はインターミディエイトタイヤでスタートしたが、雨が止んだこともあり、すぐにスリックタイヤへと履き替えていった。
FIAテクニカルデリゲートのジョー・バウアーは、ハンガリーGPのスチュワードに、レッドブルがアルボンのグリッドを乾かすためにブロワーを使用していたと通知した。
レースディレクターのマイケル・マシはレース前、いかなる方法でも路面を人工的に乾かすことは許されていないとチームに通達していたのだ。レース中に、スチュワードは競技規則22.3条に違反している可能性があるとして、この件について調査を行なうことを発表した。
競技規則22.3条には次のように記されている。
『トラック上を走行する場合を除き、競技者はトラック表面のいかなる部分も、グリップを変更しようと試みることは許可されていない』
しかしレース後、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーの聞き取り調査が行なわれた結果、スチュワードはチームがグリッドを積極的に乾かそうとは考えていなかったと判断した。
FIAの発表では、「スチュワードは映像による証拠を検討し、競技者が路面のグリップを変えようと試みなかったという結論に達した」とされた。
これにより、レースを5位でフィニッシュしたアルボンはペナルティを受けずに済むことになった。
ホーナーは、スチュワードの裁定が発表される前に、次のようにコメントしている。
「意図的に行なわれたとは思っていない」
「私はまだ、チームマネージャーと話をしていない。問題にならないことを願っている。しかし言うまでもなく、誰かがそれを報告したわけで、チームマネージャーからの連絡を待つつもりだ」
今回のケースは、2017年のマレーシアGPで当時のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングが指針を発表して以来、グリッドの乾燥が審議された最初のケースだった。
当時、ホワイティングはグリッドの乾燥に関する苦情とレギュレーション違反の可能性に対処するため、ブロワーを使ってグリッドを乾かすのは許可されないと説明した。
雨が降った場合、チームはレースディレクターの許可を得て、レース前のグリッドにテントを建て、マシンとグリッドを雨から守ることができる。
また、ブロワーの電源を入れたまま路面に置くことで、”意図せず”グリッドを乾かしているケースは度々見受けられる。
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