チーム内バトルが多いのは最後尾だから?ハースF1代表「シューマッハーとマゼピンの間に“報復合戦”はなし」
ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ここ数戦チームメイト同士でのバトルが繰り広げられているものの、“報復合戦“には発展していないと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ハースF1のミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンのルーキーコンビは、これまで第5戦モナコGPや第6戦アゼルバイジャンGP、そして前戦フランスGPでチーム内バトルを展開し、あわや接触というシーンも見受けられた。しかし、ギュンター・シュタイナー代表は、彼らのバトルが“報復合戦”に発展したとは考えていない。
フランスGPの決勝レース序盤に、マゼピンによってコース外に弾き出されたシューマッハーは、「これからは僕も引かない」と語り、チームメイトに対して強気な姿勢を取るとしている。
しかし、ドライバー間で意見の相違はあっても、シュタイナーはふたりで競い合うことを認めており、もしふたりの間に入って「お互いに戦うな」と伝えるならば、事態はさらに悪化すると考えている。
「心配はしていない」とシュタイナーは言う。
「フランスでの状況は、あなた方(メディア)が言うほど劇的なものだとは思っていない」
「我々は調査した。そのことについてもミックと話をしたが、彼は『ああ、厳しい争いだったけど、不公平ではなかった』と語っていた」
「我々はグリッドの後方にいるのだから、常に(シューマッハーとマゼピンは)隣同士ということになる難しいポジションにいる。彼らは誰と戦うと思う? 周りには誰もいないのだから、見るからに、相手はチームメイトだ」
「上位でルイス・ハミルトン(メルセデス)と戦えるのなら良いが、我々には不可能だ。結局のところ、彼らなりのベストを尽くすしかないのだ」
「同士討ちを起こすリスクはあるが、もし私が彼らに『ただ後方で走ってくれ』と言ったら、激怒するだろう。そして、私も怒りを覚えるだろう。ここ(F1)にいる意味がないからね」
「我々は難しい場所にいて、これらもその一部だ。もちろん、私は可能な限り管理しようとしている。でも『予選で並んだ通りに並んで、お互いの後ろを走ってくれ』と言うつもりはない。それでは何も学べないからね」
モナコGPのヘアピンでシューマッハーが強引にマゼピンのインに飛び込んだタイミングから、ふたりの関係が変わったのではと囁かれているが、シュタイナーはふたりが“報復合戦“をしているとは考えていない
「報復については前にもはっきりと話しをしたし、私は報復合戦ではないと考えている」とシュタイナーは言う。
「以前私が述べた通り、それが我々の現状だ」
「戦える唯一の相手だ。他のマシンには離されているから、戦うことができるのはチームメイトだけだ。つまり、我々はいつも隣り合わせになってしまう」
「これを打破しようとしているが、しょうがないことだし、何かが隠されているとは思えない。同じマシンに乗っているから、お互いが横並びになるのだ。当然、彼らもベストは尽くそうとするだろう」
「だが、ふたりともモンテカルロで起きたことは水に流した。彼らはF1マシンのドライバーなのだから」
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