F1目指すコルトン・ハータをDTMに送り込む予定だったレッドブル。計画中止は彼の獲得を諦めたから?

レッドブルは、インディカードライバーのコルトン・ハータをDTMに送り込む計画があったようだが、参戦は中止されたことが明らかとなった。

F1目指すコルトン・ハータをDTMに送り込む予定だったレッドブル。計画中止は彼の獲得を諦めたから?
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 motorsport.comの姉妹サイトである『Motorsport-Total.com』が報じたところによると、レッドブルは今週末オーストリアのレッドブルリンクで行なわれるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のレースに新たなフェラーリ488 GT3をエントリーし、そこにアメリカ人ドライバーのコルトン・ハータを乗せるという計画があったようだ。

 レッドブルはワイルドカード参戦の申請を行なっており、DTMもそれを承認したという。そしてレース数日前にハータの参戦をサプライズ発表する予定となっていたが、レッドブルはエントリーを取り止めることにした。

 本来ニック・キャシディとフェリペ・フラガに次ぐAFコルセの3台目として参戦するはずだったハータだが、エントリーが取り消された正確な理由は明らかになっていない。ただ、レッドブルがハータをアルファタウリからF1デビューさせることを断念したという事情が背景がある可能性は否定できない。

Felipe Fraga, AF Corse Ferrari 488 GT3 Evo

Felipe Fraga, AF Corse Ferrari 488 GT3 Evo

Photo by: Alexander Trienitz

 レッドブルは、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントが8ポイント足りないハータに特例でスーパーライセンスが与えられることを望んでいた。しかしFIAが特例を認めないことを明らかにすると、レッドブルは彼を獲得することを諦め、結果としてDTM参戦もキャンセルする形になった、ということかもしれないのだ。

 ただし、ハータのDTM参戦が彼のスーパーライセンスポイント獲得を後押しするためのものでなかったことは確かだ。ゲスト参戦の場合は選手権ポイントの対象外となるからだ。どちらかというと、オーストリアでのホームレースに臨むレッドブルが、マーケティング効果に期待して行なおうとしたサプライズであると言える。

 レッドブルがDTMに他カテゴリーで活躍するドライバーを送り込むケースはこれまでにもあった。ポルティマオでの開幕ラウンドでは、9度のWRC(世界ラリー選手権)王者であるセバスチャン・ローブが、フォーミュラE参戦により欠場したキャシディの代役としてフェラーリを駆った。

 ちなみに、仮にハータのDTM参戦が実現していたとしても、彼にとっては初めてのGTカードライブではない。彼はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にBMWから7度出走し、2019年のデイトナ24時間ではクラス優勝を達成している。

 
 
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