F1オーストラリアGP主催者がレイアウト変更を説明「勇敢なアタックが報われるコースに」

オーストラリアGPを主催するオーストラリア・グランプリ・コーポレーションは、アルバートパーク・サーキットのレイアウト変更がF1のシミュレーションを基にして行なわれると語った。

F1オーストラリアGP主催者がレイアウト変更を説明「勇敢なアタックが報われるコースに」

 F1オーストラリアGPの開催地であるアルバートパーク・サーキットは、今年11月のレース開催に向けてレイアウト改修を行なう予定となっている。その中でも最も注目すべき点は、コース中間の湖畔の区間だ。

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 右、左と切り返すターン9〜10の低速複合コーナーは流れるような高速コーナーへと生まれ変わり、続くターン11〜12の高速コーナーへの進入速度が上がることとなる。そしてブレーキングポイントであるターン13はエントリー部分がより広くなるため、複数の進入ラインをとることが可能となる。

 また湖畔へと続くターン6も幅が広くなる予定であり、こちらも高速化が図られる。そして最終コーナー手前のターン15も幅が広げられるため、ここで追い抜きを仕掛けてきた後方車をディフェンスするのがより難しくなる。

 さらに有効なレースラインを増やすためにターン1とターン3でもコース幅の拡張が行なわれることとなっており、コース全体としてオーバーテイクの増加が目指されている。

 オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)のアンドリュー・ウェスタコットCEOによると、この変更はF1のシミュレーションに基づくものであり、AGPC理事のマーク・ウェーバーや現役F1ドライバーとの協議も行なわれたという。彼は次のように語った。

「我々のアプローチは非常に幅広く、協議を行なった上で進められている」

「このコースは1995年に整備されたものなので、非常に時代遅れとなっている。舗装の面でもそうだし、マシンも進化している。このコース自体が進化と見直しの対象となっているのだ」

「ドライバーたちはよく、ここは素晴らしい街で、素晴らしい観客がいて、滞在するには素晴らしい場所だと言ってくれる。しかしレースは行進のようになってしまうことがある」

「我々は勇敢なドライビングが報われるような機会を提供し、雑で酷いドライビングには罰が与えられるようにしたいと考えていた」

「コーナーのキャンバーは必ずしもF1レースに適しているとは限らない。道路の中央が盛り上がっているようなところ、特にターン13がその典型例だが、それはコースがネガティブキャンバー(ハの字)となっていることを意味する」

「ドライバーが左から右に向かう時、ネガティブキャンバーになっていると、それはポジティブキャンバーの時よりも難しくなる」

「本当の意味でオーバーテイクのチャンスを作るために行なわれたF1のシミュレーションでは、ターン13の進入スピードを上げ、ターンの形状をわずかに変えれば、正当な追い越しのチャンスが得られるかもしれないということが示されていた。ターン11とターン12もよりチャレンジングなものとなるので、ドライバーに愛される素晴らしい複合コーナーになるだろう」

 これらのレイアウト変更作業は2月22日から人員の動員が始まり、工事は3月2日に着工予定となっている。

 なおアルバートパーク・サーキットでは既にピットレーンの拡張工事が完了している。ピットレーンの幅が2m広くなったことで、ピットレーンの制限速度が60km/hから80km/hに引き上げられることが期待されている。

 また11月21日のオーストラリアGP後にはアスファルトの全面的な再舗装が行なわれ、よりアグレッシブで攻撃性の高い路面に変更される。これは技術規則の大変革を迎える2022年のF1マシンを念頭に置いたアップグレードとなる。

 ウェスタコットはさらにこう続ける。

「人々がタイヤのデグラデーション(性能劣化)について話をする度、メルボルン、バーレーン、ソチ、シルバーストンなどが話題にあがるが、メルボルンは特にその中心となっている」

「最も摩耗が激しいというわけではないが、最もスムーズな路面というわけでもない」

「路面に何かをするのであれば、もっと摩耗するようなものにしよう。それが重要なことだった」

「我々が取り組んでいるのは、既存の物理的環境や制約を考えながら、2022年仕様のマシンが登場したときにレースを盛り上げられるような最高のサーキットを開発することだ」

 

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シリーズ F1
執筆者 Andrew van Leeuwen