フェラーリの発言はブラフ? ボッタス「“真”のパフォーマンスを知るのは難しい」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1ではしばしば“奇妙な読み合い”が発生すると語り、プレシーズンテストにおいてフェラーリが“ライバルに負けている”とコメントしたことを軽視した。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2020年のF1プレシーズンテストも既に後半戦に突入している。各チームの今年の仕上がりが気になるところだが、フェラーリのマッティア・ビノット代表は、「メルセデスとレッドブルほどの速さが現時点では無い」と語っている。
フェラーリはセバスチャン・ベッテルがテスト後半の2日目にトップタイムを記録したものの、そのタイムはテスト前半でメルセデスのバルテリ・ボッタスが記録したトップタイムからは1秒以上遅いものだった。
トップ3チームの一角であり、連覇を狙うメルセデス。ボッタスはライバルであるフェラーリの代表の発言はブラフと考えるかどうかを訊かれたが、彼は各チームが真のパフォーマンスを隠すことは驚きではないと述べた。
「奇妙な“ゲーム”が時々あるんだ。テストで実力の何%を出すのか、みたいなね」とボッタスは言う。
「自分たちの本当の速さを知っているのは自分たちだけだ。彼ら(フェラーリ)はパフォーマンス、理論的に可能なラップタイムを計算することができる。でも自分以外のチームがやっていること、そしてさらにどれだけ速く走れるかは、推測することしかできない」
「だから(フェラーリについて)話すのは難しい。僕らはチームとして自分たちのパフォーマンス、そして仕事に集中し続けることの重要性を学んだ。そして結局、時が来れば皆が手札を見せてくれることも学んだよ」
昨シーズン、フェラーリはテストで高いパフォーマンスを示していた。しかし今年はテストへのアプローチを変更したことを彼らは明かしている。
ボッタスはテストの行なわれている期間中、カタルニア・サーキットでは朝から夕方のコンディションが大きく変化することも指摘している。また序盤の数レースは各チームの序列を正確に判断するのが難しいとも話した。
「ここ(カタルニア・サーキット)のコンディションはとても特徴的だということを思い出す必要がある」
「特に朝と夕方の気温は、他のグランプリでは見られないものだ」
「朝の路面温度は本当に低い。だから例えばだけど、こうしたコンディションではタイヤがオーバーヒートしづらいから、ロングランをしても激しくプッシュすることができる」
「ここと開幕戦のメルボルンでは大きな違いがあることは分かっている。明らかにトラックは異なっている。でも5月にバルセロナに戻ってきたとしても、フィーリングは大きく違う」
「予想されることの大体は分かる。でもこうした違いを忘れずいる必要があるんだ」
そう語るボッタス。彼は開幕戦オーストラリアGPで3チームが優勝争いをすると確信しているという。
「テストから自分がどの位置にいるかを詳細に結論づけるのは不可能だ」
「僕らは去年、テストで本当に苦しんだ。でもメルボルンから本当に強さを発揮していた。だから他のチームが開幕戦に持っていくパッケージは分かりっこない」
「テストのタイムからしても、予想するのは難しい。ただ少なくとも開幕戦では3チームが優勝に挑むことになると思っている」
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