調子上向くウイリアムズ、“急”改善は「組織再編と働き方改善の賜物」とチームCEO
ウイリアムズF1のCEOであるヨースト・カピトは、ここ最近のチームが勢いを増していることについては、継続的な改善と組織変更の賜物だと語っている。
写真:: FIA Pool
2019年と2020年シーズンを通じて、わずか1ポイントしか獲得できなかったウイリアムズF1は、2021年シーズン後半になり一気に勢いを増し、直近5戦中4戦でトップ10フィニッシュを記録するなど復活の兆しを見せてきている。
特にジョージ・ラッセルは雨で大幅に短縮されたレースではあったが、ベルギーGPでチームにとって2017年アゼルバイジャンGP以来となる表彰台を獲得。さらにロシアGPでも予選3番手を獲得した。
ウイリアムズは2020年シーズン中盤に、創業一家が株式を売却。米国の投資ファンドであるドリルトン・キャピタルが新たなオーナーに就いた。
その後新CEOにはモータースポーツ界で長く活躍してきた、元フォルクスワーゲンのヨースト・カピトを迎え入れるなど、組織再編に着手した。
カピトCEOはウイリアムズの構造的な変化を監督し、F1チームの様々な部分が相互作用し、互いに良い影響を与える道を模索して変えてきた。
ロシアGPの際、カピトCEOは最近のウイリアムズの好転についてコメント。上昇基調が「突然のものだったとは言えない」とし、チーム全体の改善について語った。
「働き方の継続的な改善なんだ」と、カピトCEOは言う。
George Russell, Williams FW43B
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
「我々は組織に変更を加え、コミュニケーションを変化させ、負担も変化させた。よりチームとして取り組むようになっている」
「戦略についても変化している。レースへのアプローチという点でもだ。我々は防御ではなく、より積極的かつアグレッシブになっている。この方針にはより自信を持てていると思っている。また違ったことが可能なんだ」
「9番目に速いクルマなら、何か違った事を試すことができる。常に守勢になるのではなくね。前方のライバルたちにはできないかもしれない事をトライするんだ。彼らにとってはリスキーなことをだ」
「そして、我々は天候とタイヤ選択などで何度かリスクを冒したが、上手くいったと思う」
「こうした結果は、コミュニケーションの面でチーム全体がより良く機能していることを示すものだと思う。実際にマシンの改善をすることなく、より速くすることができることには驚かされた」
なおウイリアムズは第15戦ロシアGP終了時点で23ポイントを獲得、コンストラクターズランキングで8番手についており、9番手のアルファロメオとは16ポイント差とその地位を固めつつある。
23ポイントのうち16ポイントを獲得しているラッセルは、2019年ドイツGP以来となったハンガリーGPでのポイント獲得が、チームにとってのターニングポイントになったと語っている。
「ハンガリーでポイントを獲得したことで、みんなの肩にかかっていたプレッシャーが減ったんだ。それでみんなが楽しむことができるようになった」と、ラッセルは語る。
「言うまでもないけど、僕らはスパで本当に素晴らしい結果を獲得した。そのことでチームにはさらなる勢いがついたと思う。『みんなで素晴らしい仕事をすれば、自分たちもやれるんだ』とね」
「チームメンバーひとりひとりが一丸となって、それぞれの役割をしっかりとこなせば、良い結果が獲得できるということを証明したと思う。だから本当にハッピーだ」
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