闘病中のF1ファンを元気に! パドックを走り周るロボットをスペインGPで試験導入
F1は、闘病中でサーキットに来る事ができないファンを勇気づけるべく、パドック内を動き回り、ドライバーと話せるロボットを試験的に導入した。
写真:: Megan White
F1スペインGPに先立った木曜日、パドックではF1 Digitalのスタッフが2台のロボットに作業を行なっていた。
上部にカメラ付きのスクリーンを持ち、車輪で走るロボットは、闘病中でサーキットに訪れることのできないF1ファンをつなぎ、パドック内のドライバーやとコミュニケーションを取るべく試験導入されたモノだ。
ロボットはフランスのAwabot社から提供されているモノで、すでにFCバルセロナやパリ・サンジェルマン、2021年のFIA主催のディナーなど、多くのスポーツやチームで既に採用されている。
Kevin Magnussen, Haas with a paddock robot
Photo by: Luke Smith
今回F1では、試験導入としてレース週末の間、現在病院で治療を受けている4人のファンがロボットを通じて”パドックツアー”を体験する。
4人のファンの中のひとりは、6年前の交通事故の影響により四肢麻痺を患っているものの、目の動きに合わせてロボットを遠隔操作することで、パドック内を自由に散策することが可能となった。
もうひとりは、現在緩和ケアを受けている小さなF1ファン。彼らとその家族にF1パドックを体験してもらうべく、テクノロジーがここに活かされている。
Awabotのアンバサダーには、元バルセロナで元フランス代表のサッカー選手、エリック・アビダルがおり、スペインGPのパドックにも足を運んでいる。アビダルは2011年に肝臓腫瘍を摘出し、翌年には肝移植を受けている。Awabotは、がんと闘う若者の健康増進に取り組む「エリック・アビダル基金」と密接な連携をとり、こうした活動に取り組んでいる。
F1はこれ以外にも、すでに遠隔でのファン体験を向上させる活動を行なっており、新型コロナウイルスが蔓延し無観客でレースを行なっていた際は、パドック入口にドライバーと交流できるスクリーンを設置していた。
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