フェラーリ、メルセデスのアップグレードを警戒「次回テストで、2~3ヵ月分は先に進むはず」
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、バーレーンで行なわれる第2回プレシーズンテストに、メルセデスが大きなアップグレードを持ち込むと考えている。
写真:: Alessio Morgese
バルセロナで行なわれたF1プレシーズンテストで、最多の周回数をこなし、好スタートを切ったフェラーリ。しかし、マッティア・ビノット代表はバーレーンで行なわれる次回テストで、メルセデスがマシンのアップデートを行なうと予想しており、勢力図の予想はまだ難しいと考えている。
フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.がテストを通してタイムシートの上位を占めたこともあって、メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは今年のフェラーリはパフォーマンスとポテンシャルが高いと主張している。
ハミルトンは、フェラーリが2022年のマシン開発に集中するために、早い時期に2021年マシンの開発を中断することを決めたことで、フェラーリが「数ヵ月先」を行くことになるのではないかと考えている。
しかしビノットは、メルセデスがバーレーンでのテストに多くのアップデートを持ち込むと予想している。
「バーレーンに来るころには(メルセデスは)2~3ヵ月は先に進んでいるだろうね」と、ビノットは語った。
「だから、現時点でパフォーマンスやチーム間の相対的な競争力を判断するのはとても難しいことだと思う」
「でも我々にとって重要なのは、データを集めることだ。マラネロに戻って分析することになるが、周回数や集めたデータには満足できると思う」
「ライバルたちが大きなアップデートやアップグレードを持ってくるという噂も聞いている。だからハミルトンよりも、我々自身の方が懸念をしているんだ」
フェラーリが昨年のマシンである『SF21』に大きなアップグレードを持ち込んだのは、7月のイギリスGPが最後だった。その後は、多くのリソースを新しいレギュレーションへの対応に注ぎ込んだ。
2019年のシンガポールGPを最後に、勝利から遠ざかっているフェラーリ。2020年は過去40年で最悪のシーズンを過ごしたが、昨年はコンストラクターズランキング3位を獲得。復活の兆しを見せた。
それだけに、新しいレギュレーションが導入される2022年は、トップチーム復帰の大きなチャンスなのだ。
「多くのファンが、チームに大きな期待を寄せている」とビノットは語った。
「我々自身もファンだから、高い期待を持っているんだ」
「今のところ、マシンの挙動は良好というか、大きな問題もなく動いていると思う。そしてそれは、これまでの試みが本当にきちんと行なわれてきたということだ」
「それで十分なのだろうか? 昨年、シーズン終盤も1周1秒以上の差をつけられていたことを忘れてはいけない。彼らは間違いなく、それだけの能力を持っているんだ」
「我々にとって、2022年に競争力を取り戻す上で(テストは)良かったと信じている。だが、判断するにはまだ時期尚早なんだ」
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