頭痛でリタイアのマグヌッセン、当時の状況を説明「シフトアップの度に爆発するような感じ」
ハースのケビン・マグヌッセンは、リタイアせざるを得ないレベルの頭痛に見舞われた原因であるギヤボックスのトラブルについて説明した。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1エミリア・ロマーニャGPで酷い頭痛に見舞われ、リタイアに終わったケビン・マグヌッセン(ハース)。彼はその頭痛を引き起こしたギヤボックスのトラブルについて話した。
予選の段階からギヤボックスに問題を抱えていたマグヌッセンは、17番グリッドからレースをスタートした。しかし彼はオープニングラップでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に後ろから追突される形でスピンを喫すると、最後方まで落ちてしまった。
その後もアップシフトの問題でラップタイムがなかなか上がらなかったマグヌッセンだったが、それでもチームメイトのロマン・グロージャンと比較しても遜色ないペースを維持していた。
そんなマグヌッセンが最初の体調不良を訴えたのが44周目。彼は無線で「アップシフトの時に酷い頭痛がするんだ。毎回頭を蹴られているような感じだ」と報告すると、レースを続けられるかというチームからの問いには「それが僕の仕事だよね? でも苦痛だよ」と答えた。
その後さらにレース続行について尋ねられたマグヌッセンは「痛いって言ったよね」と返答。するとエンジニアは即座に「OKケビン。ピットインしてリタイアしよう。今18番手だ。今すぐピットインしよう」と指示した。47周を走り終えてピットに戻ったマグヌッセンは、そこでレースを終えたのだ。
レース後にマグヌッセンは次のように語った。
「僕たちはギヤボックスに問題があった。予選で自己ベストのラップを刻んだ時から問題は起きていたんだ」
「レースでもその問題は再発した。1周目からアップシフトが遅かった」
「ただ遅いだけではなくて、まるで毎回爆発しているような感じだった。その度に頭が激しく揺れるんだ」
「終盤になると酷い頭痛がしてきた。チームにそれを報告したら、彼らはもう戦う必要はないということで、僕をピットに入れたんだ」
マグヌッセンはまた、1周目にベッテルと接触した時点で、レースは実質的に終わっていたことを認めた。
「スタートしてすぐにスピンしたけど、その時点でほとんど終わっていた。コースに復帰するまでかなり時間がかかったからね」
「正直ペースはとても良かった。アップシフトでコンマ5秒失っているとはいえ、予想をはるかに超える速さだったんだ。だからこそ悔しいよ」
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、予選後には問題を解決できると考えていたが、FIAにギヤボックスセンサーの交換を申し出たところ、ペナルティによって17番グリッドを失うことになると言われたという。
レギュレーションでは、チームはFIAに対してパーツに故障や問題があることを証明できた場合にのみ、パルクフェルメルール下でも当該パーツを同じ仕様のものと交換できることになっている。
「日曜の午後はいささかフラストレーションが溜まっていたよ」とシュタイナーは言う。
「今のところ我々の思うようにいっていない。それは今に限った話ではなく、ずっとだ」
「ケビンはターン7でセバスチャンに当てられてしまって、やれることがあまりない状況にされてしまった」
「しかし最終的にはよく追い上げてくれた。予選でもギヤボックスの問題は出ていたが、FIAがセンサーをペナルティなしで交換することを認めなかったんだ……しかし我々のやったことは逆効果になってしまった」
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