”いきなり”2セッション連続首位のラッセル「ボッタスの方が本来ならば速いはず」
急遽メルセデスのマシンを駆ることになったジョージ・ラッセルは、サクヒールGPの初日2セッションを、いずれも首位で終えた。そのラッセルはこの日のラップタイムは「少し騙されている」と語る。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
ジョージ・ラッセルは、新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役として、急遽サクヒールGPでメルセデスのマシンを走らせることになった。
そしてその初日、ラッセルはFP1とFP2の両セッションでトップタイムを記録。鮮烈な”メルセデス・デビュー”を決めた。
FP1でラッセルは、チームメイトのバルテリ・ボッタスに0.3秒の差をつけた。しかしこのセッションでボッタスは、フロアの損傷に苦しんでいた。
続くFP2では、本来なら最速タイムを記録したのはボッタスだったが、当該のラップタイムは、ターン8でトラックリミット違反を犯したとして抹消……結局11番手に沈むことになった。
ラッセルは初日の結果は重要ではないと語るとともに、レースペースではかなり苦労したことを明かした。
「現時点でのラップタイムは、少し騙されていると思う。ペースを正確に表したモノではないよ」
そうラッセルは語った。
「FP2は僕にとっては良いセッションではないと思った。特に燃料を多く積んだ状態で苦労したんだ。そして最終的には、それが日曜日をうまく戦う鍵になるだろう」
「マシンを快適に走らせ、セットアップに慣れ、いくつかの改善をするためには、まだやるべきことがある。明日は別の話になると思う」
ラッセルは、ボッタスの方が自分よりもまだ速いと考えているようだ。
「今日最速だったからといって、明日もそうなるという意味じゃない」
そうラッセルは語った。
「(マックス)フェルスタッペン(レッドブル)はロングランで信じられないほど速かったし、バルテリは本来ならFP2で最速だったが、そのラップタイムは抹消されてしまった」
「彼はターン8をワイドに走ったことで、おそらく0.1秒ほどしか恩恵を受けていなかっただろう。だから燃料が少ない状態でのラップタイムは、僕はバルテリよりも0.1秒遅れだと思う。でも、僕らは明日に向け良くなっていくだろう」
ボッタスはFP2で複数回のコースオフを喫し、6周タイム抹消の処分を受けた。
「かなりトリッキーな1日だった」とボッタスは認めた。
「最初のセッションの最初の走行で、僕はフロアを壊してしまった。ターン8で縁石を乗り越えてしまい、大きく欠けてしまったんだ。そのため、セッションの残りを浪費することになってしまった。FP2はかなりオーケーな感じだった」
「でも僕はソフトタイヤでうまく周回することができなかった。半分はまともなラップだったけど、トラックリミットの制限のため、タイムが抹消されてしまったんだ。だから最高の1日とは言えなかったが、ロングランはかなり安定していた。ミディアムタイヤを履いたレッドブルは、かなり速そうだったけどね」
ラッセルは、メルセデスのコクピットの狭さに苦戦しており、レーシングシューズも1サイズ小さいモノを履いている。それ以外にもシートには合っていない部分おあったが、決勝レースまでには全てが解決されると確信しているという。
「正直に言って、僕はすでにかなりボロボロで、傷ついているんだ」
そうラッセルは語った。
「僕らはすでに、変更が必要なことを経験した。それは一瞬でできるような仕事ではないんだ」
「シートのいろんな部分を変更し、日曜日に向けて改善するために、みんなと一生懸命働いている。大丈夫になると確信しているんだ」
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